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目と自律神経の矛盾

最大10連休だったゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしたか?
旅行されたり、故郷に戻られたり、人混みは避けて近場でのんびりされた方。
「いやいや、いつも通りに仕事だったよ」という方もいるでしょうね
いつもありがとうございます。

こんにちは、大阪で日だまり活動をしているいくちゃんです。
僕は仕事を調整しながら、ゆっくりとした時間を過ごしていました。

そして、GWを終えて通常の生活に戻るはずが
なんか疲れている感じが否めない。
ゆっくりと休んだはずなのに
ちょっと休み過ぎたかな?

大阪はここ数日むっちゃ寒かったんです。
めんどくさがりな僕は、連休中に衣替えもせずにいたのでちょうど良かったです。

今朝も最低気温10度、日中の最高気温が26度
どないやちゅうねん、
そらぁ調子も狂てまうでしかし。

そっか、自律神経が反応してるんでしょうね。
五月病ってやっつかな?
がんばってるなぁ、僕の自律神経ちゃん。
いつもありがとう。

ということで、今日はそんな自律神経のお話です。
少しややこしい話かもしれませんが、ちょっとだけ想像力を働かせながら読んでいただけたら嬉しいです。

まずは、感覚の話


人には感覚というものがあります。5つの感覚があります、五感。
①視覚 ②聴覚 ③嗅覚 ④味覚 ⑤触角
その感覚情報の約80%を①視覚から得ているといわれています。

日常生活における人間の五感の割合は
①視覚83% ②聴覚11% ③嗅覚3.5% ④触覚1.5% ⑤味覚は1%
といわれています。
なんと、目から83%もの情報が入ってきています。
まず、目って、疲れそう…

つぎ、自律神経の話


自律神経はあなたを取り巻くいろんな環境や状況、心の状態も察知して
身体のコンディションを最適に保つために
いっときも休むことなく自動的に働いています。自分の意思とは無関係です。それが自律神経です。

・暑いときには汗をかき
・ご飯を食べたら内臓が働き
・不安を感じたら心臓はドキドキ
・細菌が入ると熱が上がる

ここぞというときに活躍する「交感神経」と
安心安全なときに身体をリセットしてくれる「副交感神経」があります。
あらゆる状況にあわせて自律神経は「交感神経」と「副交感神経」を自動的に配分しています。この2つはどちらも同時にバランスを保ちながら働いています。


そして、目と自律神経の関係


遠くのものを見る時は「交感神経」が働きます。
逆に、近くのものを見る時は「副交感神経系」が強く働きます。

遠くのものを見る、近くのものを見る。
ものに目の焦点を合わせる解剖生理的な、目と自律神経の関係です。

しかし、広いゆったりとした景色のいいところで
落ち着いた気持ちでぼんやりと遠くを眺めている。
そのときは副交感神経が優位で働いています。
これは心理的な自律神経の働きです。

もう一度、
【解剖生理的な目と自律神経の関係】
・遠くのものを見る時は交感神経が働きます。
・近くのものを見る時は副交感神経系が強く働きます。
ここ、しっかりと覚えておいてくださいね。


突然、お母さんライオンの話


お母さんライオンを想像してみてください。
お母さんライオンは子どもを育てるために、ご飯となる獲物を狩らないといけません。お母さんライオンの仕事ですね。


ロックオン



広大なサバンナの遥か遠くの獲物の動きをお母さんライオンの目が察知しました。
瞳孔が大きく開き、眼光鋭く獲物をロックオンします。
自動的に首の筋肉に力が入り頭をしっかり支えて目標を見失わないようにします。そして、瞬きもせず猛スピードで疾走し獲物を追い捕らえます。
このときは闘争心、緊張と集中で交感神経がフルマックスです。


数日ぶりに、ご飯を得たお母さんライオンは安全な場所で子どもにご飯を食べさせます。無事美味しいご飯にありつけました。

そして、おなかがいっぱいになった子どもライオンは眠っています。
お母さんライオンはスヤスヤと眠る子ども見つめながら、ペロペロと毛づくろいをしてあげて子どもを愛でています。

自分のそばで眠る子どもをやさしく見つめるお母さんライオンの目は
瞳孔は小さくなり安らいだ時間が流れます。
この時間は副交感神経が強く働いています。

話を目に戻しましょう


人間の目も同じように、遠くを見るときは交感神経が優位となり
近くを見るときは副交感神経が優位になります。
ふと視線を落として近くの物を見ると少し心がホッとします。

・興奮、遠くのものを見る⇨「交感神経」   ⇨瞳孔散大
・安心、近くのものを見る⇨「副交感神経」⇨瞳孔縮小

現代社会で営む人間


しかし、現代の人間の社会生活と目の機能に矛盾があります。
それはパソコンやスマホなど画面と目の機能です。

デスクワークなどパソコンのモニターを見ながらの作業中は
交感神経が優位になっています。
緊張状態で戦いに近い状態で仕事に集中しています。

本来、近くのものを見るときは瞳孔は縮小しなければなりません。
しかし、緊張状態で交感神経が働き瞳孔が開いたままで、
目の前のモニターを凝視し、モニターの強い光が目に入り込んできます。

子ども(子ども以外も)はスマホゲームなどの画面に興奮し夢中になっています。

第3の目、松果体


目は光を網膜で感知しています。
そして、網膜以外にもうひとつ光を感じる器官があります。
それは、第3の目として知られている「松果体」 です。
松果体は頭の中、左右の大脳の間に挟まれた部分に位置します。
目⇨網膜⇨首の交感神経節⇨松果体
光はこの経路で松果体に情報が伝達されます。
そして概日リズムをつくります。

第3の目 松果体


夜遅くまで
興奮しながら
近くのものを見て
瞳孔が開いたまま
強い光を浴びる

さらにもう一度、
【解剖生理的な目と自律神経の関係】
・遠くのものを見る時は交感神経が働きます。
・近くのものを見る時は副交感神経系が強く働きます。

この矛盾だらけの目の使い方で、
松果体や自律神経そのものに相当なストレスがかかっていることは間違いないでしょう。

目と自律神経の矛盾

頭痛には必ず原因があります


原因不明と言われる頭痛や倦怠感、不眠症など症状は深刻です。
現代は自律神経の失調が問題となっています。

本来は、近くのものを見るときには副交感神経が優位になるはずが、
実際は仕事の緊張やゲームなどの興奮で交感神経が優位になっている矛盾。
さらに、目(視神経)を通じ脳幹部が強い光に長時間さらされる。
これらの矛盾が原因となり、自律神経性の不調をきたし
原因不明とされる頭痛が起きている。

とはいっても、現代ではデスクワークのほとんどはパソコンを使用することが必須だし、子どもがゲームに熱中することも否めません。
自律神経はバランスが大切です。

電子書籍じゃない本を手に持って
すこし温かみのある照明で読書していると
ついついウトウトとしてしまいます。
これって、実は理にかなった生理反応だと思いませんか。
こんな時間でバランスをとってみてもイイかもしれませんね。


頭痛・偏頭痛・緊張型頭痛の治療を考えている人へ。



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