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ウエストの話 (安らぎの愛の詩…うーん、そうなのかなー??笑)
お風呂に入る前
鏡の前で、見てみたよ。
昔から締まりはなかったが、
更に締まりはなくなっていた。
おーい、
ウエストやーい。
美しくない弛んだこの肉体!
それでもね、
愛してくれた人はいたんだなー。
この肉と脂の塊をね、
嬉しそうに鼻歌しながらね、
自分のものだって、
君は自分のものだって、
触れてくれた人はいたのよ。
それ、すごくない?
まあ、今の夫ですけどね。
ノロケ?
ええ、ええ!
ノロケです。
なんだかんだ
そう、幸せだという話です。
ちなみに今は
体力的にも無理なんで、
別室で寝てますけどね。
それでもね、
まあ、どんな感じであろうとも、
一緒に暮らしているわけですよ。
辛うじて。
ご縁よねー。
身体弛んでても、
きれいじゃなくても、
お互い様だからね。
美男美女の価値観なんてさ、
十人十色。
芸術品と同じ。
好みなんだし。
心の“足し”としてウットリはするけど、
心の“安らぎ”とはちょっと違うよね。
夫婦生活も長くなればさー。
欲しいのは、
“安らぎ”でしょ?
今更“足し”でも、
ございませんでしょ?
ウエストなんか、
もういらないよね?
ねー? あなたー?
……いや、はや。