夜森蓬

分野を問わず、何でもやりたい、書きたい、と思っています。ほぼ思いつきになると思いますが。中心は連載小説や短編小説、詩、趣味、好きなものなどをざっくばらんに綴ろうと思っています。よろしくお願いいたします!

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    甘野充プロデュースの創作に特化した共同運営マガジンです。 共同運営マガジンは、みんなで作るマガジンです。 自作の小説、詩、絵、音楽、動画など、想像力と創造力あふれるアートやエンターテイメント作品をnoteで公開している人たちが集まって、作品を披露する場となります。  参加すると、自分の記事を共同運営マガジンに追加することができるようになります。  たくさんの人に自分の作品を読んでもらえるチャンスです。  参加費は無料です。  参加希望の方はトップ記事へコメントお願いします。 ルールは以下です。 ・投稿内容は、自作の小説、詩、音楽、絵、のみになります。  (エッセイは不可。他者の作品の紹介も不可) ・投稿は自分の記事だけにしてください。 ・投稿は当日投稿の記事のみにしてください。  (過去記事は投稿しないでください) ・タイトル、タイトル画像、説明文は変更しないでください。 甘野充

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    自作の小説をまとめています。連載中です。 天才占星天文学者を名乗る不思議な『水晶玉』アタール・プリジオスとその弟子たちを巡る物語です。 月3〜4話くらいを目安に書いていきます。

  • 詩・掌編小説他

最近の記事

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僕は君になりたい。 〜番外編〜  「天越秋馬のラブレター」

 You can call me... 天越秋馬という若手俳優がいる。 「あまごえ しゅうま」と読むらしい。 歌を出したらしく、先日たまたま歌番組の収録で共演する機会があり、挨拶を交わした。 「いやー、今日はよろしくね。スター☆キャンドルのみなさん。やっぱ実物のほうがカワイイねぇ〜」 コイツは絶対、英語でSTAR☆CANDLEって書けないだろうと思うような、馬鹿っぽい声だった。 あんまり関わりたくないな、と思っていると、天越秋馬は僕の顔を覗き込んで言う。 「うん、

    • 1番目アタール、アタール・プリジオス(33)神眼教派

       * 月明かりで読む、黒表紙の本のような手帳。 早世した亡き父の形見の品。 ぱらぱらとめくりながら、彼は自分の身に降りかかった約1年前の災厄…あのときの出来事の一部を思い出していた。 先に飲まされた苦酒のせいで、頭がぼんやりとしてはいたのだが… 左胸に押された焼き印の、烈しく波打つような強い痛みと、蒼く燃ゆるような暗い怨念に、心を占められていたのをはっきりと覚えている。 …そして、その後。  置かれた自分の状況は、 …まったく理解できないものだった。 自分は『

      • 空を行く 《航空祭に捧ぐ詩》

        真っ青な空を行く。 機体の腹は、魚の腹に似ている。 大海を自在に泳ぎ回る彼を、 見えなくなるまで見送って、 また現れれば、 拍手と喝采を贈る。 美しい遊泳に、 シャッターを切る。 その卓越の飛行は、 絶え間ない鍛錬と 揺るぎない意志の 賜物であることに 疑いの余地はない。 その汗とその涙を 見せることもなく 音速の瞬間に輝く 彼。 機影は、 空を行く。 風を切って、 空を行く。 雲の波を切って、 空を行く。 飛んでいく、 飛んでいく。 それぞれの光を

        • 僕は君になりたい。 第35話「Moon Water 満月水で乙女になる僕?」

           #35 2月。 写真集のタイトルが告げられた。 『Moon Water』 日本語では「満月水」という意味だという。正確には「フルムーンウォーター」らしいが、それは「新月水」で「ニュームーンウォーター」というのもあり、それと合わせて「ムーンウォーター」というためだという。ただ、どちらも「ムーンウォーター」なので、「満月水」と訳しても良いのだそうだ。 何でも、青いガラス瓶に水を入れ、それを月光浴させて浄化した水のことらしい。 なぜ、そんなタイトルなのか。 「ムーンウォ

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        僕は君になりたい。 〜番外編〜  「天越秋馬のラブレター」

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        記事

          詩集「詩のようなものたち」3

          秋の風がようやく吹いて参りましたね。 今は枯れ葉が玄関先に溜まってしまっていますが、この夏は恐ろしいほど暑く長い陽射しの強さに心身が燃え尽きそうになりました🫠 昨今はプライベートで、心身がしんどくなる事が多く、創作にあまり集中できてないなと感じておりますが、評価していただくことで、大変励みになり、深謝この上もございません🙇 連載は、全く別人になり切って書けるのが良いですね。よく「流伊」や「アリエル」の気持ちを考えながら事務仕事してて、遅々として進まず、自分の首を締めてます

          詩集「詩のようなものたち」3

          『幸せのタマゴ』 (詩のようなもの)

          ふわっふわの紅茶のシフォンケーキ。 悦楽は、 5番街にある、喫茶『幸せのタマゴ』 悲しみなんか、 忘れてしまえ。 ベルギーワッフルも美味しいらしい。 エスプレッソと一緒に。 …あ、もうすぐ生まれるよ! 君のココロのヒヨコ。 ハート型のマカロンみたいに。 かわいいね♡

          『幸せのタマゴ』 (詩のようなもの)

          1番目アタール、アタール・プリジオス(32)オルゴールの村

           * アスナロンの集落に入ったところで、どこからともなく、音楽が聞こえてきた。 ぜんまい仕掛けの機械が鳴らす、哀愁ある音色…。 これは… “芸術の神”トゥクルを讃える讃美歌の1つ。 『オルガンを奏でよ』だ。 ほかにも『讃美歌を歌え』『輪舞を踊れ』『花の絵を描け』『木像を彫れ』『刺繍せよ』『壺を造れ』など、100曲以上もある。 ちなみに1番少ないのは、主神パナタトスの2曲で、『汝生きよ』と『聖なる死よ』だけである。 「ぼ、ぼくね、ト…トラン、トラン…ペットなら、す

          1番目アタール、アタール・プリジオス(32)オルゴールの村

          パンデミック

          マロン熱ウイルスは、 科学者が牛乳瓶を覗いて、 百万光年先のビッグバンを観測すると、 無数の円錐型の隕石が地球の表面を覆って、 パンデミックが起きた。 イガイガ咳ウイルスは、 牛乳瓶の底に沈澱した ホルスタインの吐息を介して、 ムクドリの巣に落下した。 世界各地のクスノキの茂みの中では ムクドリのたちが興奮して激しく囀り、 生けるマシンガンのようになり、 パンデミックが起きた。 何が不運で、何が幸運なのか、 天気予報では分からないでしょう。 気象予報士が指揮棒を振るう

          パンデミック

          黎明の森

          魂を奪う 真の暗闇を裂く、 数え切れないほどの朝。 その朝の光を浴びる森。 木々は、年輪を重ね、 幾つかの時代を超えた。 時代とは何だ? 静けさに支配された森に、 ピリオドの音は届かない。 時間は奔放に流れるが、 流れ星のごとき一瞬よ。 森よ、深い森よ。 堆積した命に、また命を重ねよ。 木々は、肥える。 世の果てまで。 木々は、伸びる。 空の果てまで。 そして、暗き葉群れに鬱蒼と身悶える神。 名も知らぬ木々を見上げる人々を、 見下ろす木々。 黎明の森に、

          黎明の森

          見出し絵イラスト集「僕は君になりたい。」(2024.1月〜2024.10月)

          暑さ寒さの入り乱れる今秋、 体調の波も荒れ、お疲れの方も多いかと思います。 斯く言う私も、あまり万全とは言えませんが、何とか持ちこたえております。 皆さまもご自愛いただければと思います。 さて、今回は私の連載小説『僕は君になりたい。』で使用した見出し絵イラストの全体図を集めて掲載させていただきます。 …あまり使いこなせていないイラストアプリで頑張って描いています。上手いとは言えませんが、ご覧いただければ幸いです。 (今回は、2024年1月〜同10月までの見出し絵になりま

          見出し絵イラスト集「僕は君になりたい。」(2024.1月〜2024.10月)

          1番目アタール、アタール・プリジオス(31)投石

           * 時折、のんびりと馬車が通り過ぎる道。 日が傾いて、眩しいと思っていると、不意にヒュッという短い風を感じて、アリエルはサッとしゃがんだ。 その上を丸い小さい何かが通過していき、正面の少し離れた所に立つ太い果樹の幹に、カツンと当たって、ころりと落ちた。 「アリエルさん!」 ロエーヌは剣の柄を握りしめ、鋭い眼光を放つ。 「何者!?」 ロエーヌの声の先にいたのは、若い長身の男だった。後方から笑みを浮かべて近づいてくる。 「避けるか、あれを避けるか! まともじゃな

          1番目アタール、アタール・プリジオス(31)投石

          母よ (詩のようなもの)

          ずいぶんと痩せてしまったね。 手を握ったとき、 肩に触れたとき、 感じたその頼りなさに、 柔らかな果敢なさに、 私はどきりとしてしまった。 だんだんと細く か弱くなっていく、あなたを、 私はただ見守るしかない。 月並みになっていく、 私の言葉は、 私の動揺を潜ませている。 母よ、 そんなふうに 心の中で呼びかける日が来るなんて 考えていなかった。 母よ、 年老いていくとは、 どういうことなのかを …私に見せながら。 母よ、 あなたは、厳しく現実を知り、

          母よ (詩のようなもの)

          夕日に、よせて。 (詩のようなもの)

          あはは、あはは… 見て見て! ホットケーキに載せたバターのように、 溶け出した夕日。 メープルシロップのこぼれ落ちるしずく、 雲を光らせ、空ににじんで。 おいしそうな夕焼け! あの空を食べてみたいと思うのは、 荒唐無稽なこと、なのかな? でも、神様には毎日のこと、だよね? 世界を、人々を、 守っている空を、 ときに、雨雲が、 怒りに狂う空を、 大きな、 大きな、 指でつまんで、 一口に、 ぱくと、 食べてしまう。 そして、 虚の闇には、星の声だけ、 残

          夕日に、よせて。 (詩のようなもの)

          1番目アタール、アタール・プリジオス(30)笑顔

           * 気がつけば、隣の少年もその隣の大男も、一様に涙を浮かべて準司祭の祈りを見つめていた。 勿論、ロエーヌ自身も…自分が泣いていることに気づいていた。 そのくらい、純粋に心打たれた。 アリエルは涙を拭いながら、こんなことってあるのかと思った。 人がただ祈りを捧げている姿を見て感動してしまうなんて…。 この人は、本当に身も心も清らかな聖人なのだろう。 「…お待たせしてしまいましたか。申し訳ない。短い間でしたが、あの方のお話をする機会を持てて、私も荷が降りたような心

          1番目アタール、アタール・プリジオス(30)笑顔

          皆さま、いつも拙著をご拝読下さいまして、誠にありがとうございます。 今日から少しの間「固定された記事」を変更します。 季節に合わせて、『僕は君になりたい。』の昨年投稿した「秋の番外編」を表示します。どうぞよろしくお願いいたします🙇

          皆さま、いつも拙著をご拝読下さいまして、誠にありがとうございます。 今日から少しの間「固定された記事」を変更します。 季節に合わせて、『僕は君になりたい。』の昨年投稿した「秋の番外編」を表示します。どうぞよろしくお願いいたします🙇

          秋は何も言わずに (詩のようなもの)

          秋は何も言わずに、 わたしたちを冬へと連れていく。 木枯しが吹き、 街路樹のイチョウが騒ぐ。 きみたちは…どこへ行くの? 先生の後に手をつないで歩く… 園児たち。 秋は何も言わずに、 わたしたちを冬へと連れていく。 金木犀の香りが、 涼やかな風をヒッチハイクする。 きみは…どこに行くの? ペダルを軽やかに漕いでいく… 女子高生。 秋は何も言わずに、 わたしたちを冬へと連れていく。 秋雨に濡れて、 いつのまにか大人になった。 あなたは…どこに

          秋は何も言わずに (詩のようなもの)