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自然の風景が好きな人必見!ため息の出るような美しい本
先日、とある画廊で、Nicola Magrinという画家兼作家が画廊オーナーのCristina Tavernaと一緒に制作・出版した本「Ancora poche lune("あとわずかなの月"と訳そう) La risposta di Capo Seatle」のお披露目会へ行った。
何を隠そう、Nicolaのことは2週間ほど前に知ったばかりだが、知り合いにこのイベントの情報をもらい絵を見た瞬間、恋に落ちた感覚があった。
私はもともと、人間よりも空間やものにのめり込むことが多いタイプで、今回も、惹かれる前の、淡いけれどじわじわと燃えるような感覚を覚えた。
行ったことのない画廊で、著者自身が姿を現すお披露目会、しかも恋の始まり(⁈)、となると気持ちも余計に昂るわけで、ドアノブを開けるのにも苦労するほど心臓がバクバクしたが、薄暗い照明で禅に似た音楽がかかり、クリスマスの頃によく嗅ぐスパイス入りのキャンドルが焚かれた空間は実に心地よく、数分で心を解くことができた。
※Nicola Magrinのインスタ: https://www.instagram.com/nicomagrin/
※Nicola Magrinの本が買えるFertrinelliのサイト
この画廊とのコラボで出版した作品は3作あり、入り口を入って右側の壁に1、2作目の絵の原画(本の題は「Il Richiamo della Foresta"森の呼び声"」と「Passioni Silenziosi nel Bosco"森の中の静かな情熱"」)がずらりと展示され、左側に新刊の絵と屏風状の本が飾られていた。
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彼はミラノ近郊に居を構えつつ、最近は州の北にあるVal Malencoという谷の山小屋で暮らしているそうだ。山小屋で自然の音を聞き、美しい風景を愛でながら老人たちの話をきき、犬の世話をして(恐らくは時々彼女が尋ねてきて)暮らしているようだ。
※Val Malencoの観光サイト
イベントでは、3冊についてそれぞれ、Cristinaの説明、彼らの親友のTizianoの朗読、Nicolaの描いた際の想い、という流れで進んでいった。
聴く程に知る程に、「なんて研ぎ澄まされた綺麗な空間に心を落ち着かせて生きている人たちなのだろう」と感心・放心させられ、最初は見るだけ、聞くだけと思っていた新作を、イベントの後には心の底から焦がれ求めていることに気付き、3か月分の共益費を払って懐が寂しい日にもかかわらず、買う羽目になってしまった。
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そして、2週間前にはこんなに熱く燃え上がるなどと思いもしなかった本のサインの列に並び、本名とデザインも描いてもらった。
「恋は盲目」というのは、まさにこのことを言うのだろう。
(デザインはTopに入れたもの)
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デザインしてもらっている間、Nicolaに「後でインスタをフォローします」と言ったら、ありがとうと返してくれたが、実際に見ると1万3千人以上のフォロワーがいて、知名度のある人だと知った。そんな人にフォロー返しをしていただき、ストーリーを共有してもらえて(note用ではないアカウントの方)非常に光栄かつ幸せな夜と翌朝を過ごすことができた。
次回の彼のイベントにもぜひ参加したいと思う。
追伸.
左右の原画の動画を私のインスタのストーリーのアイコン"art"に保存しています。気になる方は是非ご覧ください。
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