「お風呂入れよ!」気道を加湿♨
「鼻水が詰まっている感じで、咳が出て、喉も少し痛くて、痰がからみます。」
よくある風邪症状で受診する人が増えてきました。
鼻が詰まって呼吸がしにくく、痰は絡むし咳も出て、
寝不足気味の為か、ダルそうでヨロヨロしている人達。
高くはないけど、なんとなく熱っぽい様子もある・・・。
風邪の時はお風呂には入らないというのが昔からの習わしでした。
入浴は疲れてしまうので、風邪と戦うために体力を温存しておくためにも、
静かに休む。
しかし、最近は浴室を湯気でモクモクにして、サッと湯船に浸かって、
気管支を潤すことで痰や咳を出やすくした方が良いそうです。
鼻水も出やすくなります。
診察の終わりに「いいか、お風呂に入るんだぞ!湯船に浸かって加湿して、
潤してから寝るように!」と医師から言われ、
「えっ‼お風呂入っていいんですか?」と聞く人がほとんどです。
【入浴による加湿が健康に与える効果】
お風呂での湯気による加湿は、私たちの呼吸器系の健康維持に重要な役割を果たします。
特に冬場や乾燥する季節には、以下のような効果が期待できます
1. 気道の保湿効果
- 温かい湯気が気道を潤し、粘膜を保護します
- のどの乾燥を防ぎ、不快感を軽減します
- 気管支の粘膜を健康に保ちます
2. 呼吸器系の機能改善
- 湿った空気を吸入することで、痰の排出がスムーズになります
- 気道の線毛運動が活発になり、有害物質の排出を促進します
- 乾燥による咳や痰の症状を緩和します
3. リラックス効果との相乗作用
- 温かい湯気を吸入することでリラックス効果が得られます
- 全身のリラックスにより、呼吸が深くなり、酸素供給が改善します
- 心身のストレス軽減にも繋がります
【入浴時の注意点】
湯温は38-40度程度の適温を保ち、あまり長時間の入浴は避ける
脱衣所との温度差にも注意を払い、急激な温度変化を避ける
体を冷やさないために、早めに水滴を拭き取り衣服を着用する
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このように、入浴による加湿は、
呼吸器系の健康管理において重要な役割を果たしています。
風邪の時にも疲れない程度に、加湿目的で入浴するのはオススメですよ。
毎年やって来る乾燥する季節。
お肌や粘膜にも乾燥は大敵ですが、120歳まで生き生きと過ごす為に、
加湿、保湿、潤いを忘れないように過ごしていきましょう!