転職先はSaaSの世界へ〜ERP導入経験と共に新たな挑戦〜
こんにちは。バクラク事業部エンタープライズ部の圓岡です。趣味はアルコールとサウナ、キャンプ。あだ名はtsubuです。
エンジニア→コンサル→品質保証サービスのマネージャーを経て、新たなキャリアとしてSaaSプリセールスの道を歩み始めました。
今回、エンタープライズ部プリセールスでの取り組みを紹介したいと思います。
自己紹介
新卒で独立系SIer企業に入社しプラントシステムの開発、その後連結会計システムの導入コンサルタント、SHIFTにてプロジェクトマネージャー・ERPサービスマネージャーとしての経験を積んできました。そして今、4社目のLayerXでは技術とビジネスの橋渡し役として、SaaSの世界に飛び込みました。
今回なぜ、SaaSの世界に飛び込んだのか、プリセールスという職種を選んだのかを綴りたいと思います。私と同じようにパッケージベンダーやコンサルなどでERP経験を積んでいた方達に、あえてSaaS領域に挑戦しようと思ったきっかけをお伝えすることでスタートアップという選択肢、またプリセールスの選択肢をお伝えできれば嬉しいです。
会社紹介
まずはじめにLayerXをご存知ない方も含め簡単に紹介します。3つの事業を展開しており、私はバクラク事業部に所属しています。バクラク事業部では現在5つのSaaSサービスを展開しており、シリーズ累計8000社に導入しています。
ERPからSaaSへのキャリア転換
パッケージベンダーやコンサルタントとしてERP分野での経験を積んできましたが、特定の最適化や長期的な視点から多くのアドオンやカスタマイズは、長期的な負担(負の遺産)となることが多々ありました。そんな中、革新的で急速に進化するSaaS業界は私にとって魅力的な新たな挑戦の場となりました。従来、スクラッチ導入に1年や長くて3年を要するプロジェクトが、SaaSでは3ヶ月から6ヶ月で成功に導ける提供スピードがとても魅力的に感じました。
2023年4月に入社した当時、プリセールスの一人目として入社しました。それまでは要件整理やFIT&GAPの領域はプロダクトマネージャーや業務委託のメンバーで担当しており、初めての専任ポジションでした。
入社後は導入支援サービスの策定や案件支援が主な業務でした。
入社後の業務
導入支援プランの策定
システム構成図のテンプレート
実績の少ない会計ソフトへの連携検証
技術的課題のある案件相談を支援
バクラクシリーズは債務領域がメインです。ERP経験者からすると、ERPの幅広い知見や経験を活用した業種・職種に就こうと思った際に領域を狭めているように見えるかもしれません。
実際、受発注、在庫管理、販売管理、生産管理といった前職での知識は現在あまり活用されていません。しかし、業務プロセスへの深い理解と、事業成長に伴う経験の豊富さと成長スピードを求めた際にLayerXは最高の環境です。
ERPやコンサルの経験者は、ERPの広範な領域を包括的に理解し、適切なソリューションを提供できる高価値の人材として長期的なキャリアを築きます。若手は議事録作成やリサーチ、資料作成からスタートし、徐々に1つのモジュールを担当するようになります。プロジェクトの期間が長いため経験が積み重ねられますが、次のステップへ進むまでの時間が長くなる傾向にあります。一方でLayerXでは以下のメリットを日々感じています。
迅速なイノベーション: アイデアを実現するための環境が整っています。半年ごとのサービスリリースペースは、新しい技術やアイデアを素早く市場に投入し、即座にフィードバックを得る機会が得られています。これにより、継続的な改善と成長が促進されます。
幅広い経験の積み重ね: トラディショナルなERP業務から離れ、さまざまな新しいプロジェクトに参加することで、幅広い業務領域への知識とスキルを拡張できます。特に異なる点として吸収スピードが断然速いという点です。
クロスファンクショナルなチーム: 異なる背景を持つチームメンバーと協力することが多いことから、日々議論され、異なる視点やアイデアが生まれます。チーム内のデスカッションは課題解決において大きな力となります。
ERP導入コンサルタントとしての経験は、顧客のニーズを深く理解するための土台となり、それがプリセールスの役割において非常に重要な資質となります。プリセールスでは、顧客に対して製品やサービスの価値をより効果的に伝えることができます。
また、スタートアップ企業における勤務は、新しい挑戦と速いペースでの学習、柔軟性が求められ、これらは私のキャリア成長にとって大きな刺激となっています。
スタートアップでは、一つの役割に留まることなく、さまざまな業務に挑戦し、多角的な視点を得ることができます。これは、従来の大企業では得られない貴重な経験です。
新たな組織体制
2023年8月よりエンタープライズ部として新たな組織体制となって活動を推進しています。
部・チームメンバーは非常に優秀な人材が揃っています。リード、商談化ができても技術領域や業務整理の支援ができないと本来バクラクの良さを届けきることができないお客様のため、プリセールスの重要性はすごく高いと感じています。
プリセールスの役割
技術者の視点
SaaSプリセールスとしての役割は製品やサービスの価値を顧客に伝え、彼らの問題を解決することです。過去のERP経験が、業務領域と製品の深い理解と、それをどのように顧客に伝えるかというスキルを養ってきました。この経験が、プリセールスの役割を果たす上で大きな強みとなっています。
技術とビジネスの架け橋
プリセールスにおいて最も重要なスキルの一つが、技術とビジネスの世界をつなぐコミュニケーション能力だと思っています。顧客のニーズを理解し、それに応じたソリューションを提案する能力が求められます。これは、エンジニア時代やコンサルの知識を活かし、顧客のビジネス上の問題を解決する手助けをすることです。
SaaS業界とプリセールスの役割の進化
SaaS業界は常に進化しており、プリセールスの役割も変化しています。動的な環境では、最新のトレンドを理解し、それを顧客にどう活かせるかを考えることが重要だと思います。この変化を最先端で感じながら業務ができる会社がLayerXだと考えています。顧客への提供価値が広がる楽しさと共に、エンタープライズへの価値提供の挑戦も楽しんでいます。
今後のプリセールス
プリセールスの未来は、技術的な知識とビジネスへの深い洞察を組み合わせた役割がさらに重要になります。今後、SaaS導入を検討するエンタープライズ企業では、議論が複雑化し、単なる業務領域だけでなく、ネットワークや周辺システムへの深い理解が不可欠です。このような高度な解像度が求められる状況では、プリセールスの役割がさらに拡大し、その重要性が高まると感じています。
プリセールスは、単に製品の機能を説明するだけでなく、顧客のビジネスニーズを深く理解し、複雑なシステム環境の中で最適なソリューションを提供するためのキープレーヤーです。
専門性と知見を備えたプリセールスは、エンタープライズレベルのクライアントに対して、お客様の課題解決のための戦略的パートナーとして不可欠な存在となります。
企業が長期的な成功を追求する上で、プリセールスのスキルセットと専門知識は必須要件となります。プリセールスのチームが強化されることで、成長を加速させ、顧客満足度を高めることができると直に感じています。
最後に
LayerX では今後も採用を強化していきます。特にエンタープライズにおけるプリセールス領域は人が足りてません!
プリセールスの職種に少しでも興味を持っていただき、色々聞いてみたいと思った方、カジュアル面談で気軽に会話しましょう!お待ちしています。
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