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Photo by
inagakijunya
【詩】秋は独りよがり
無邪気に飛び込むよ
百葉箱にできた蜘蛛の巣
晒されないと思ってた
独りよがりの秋の芸術
不覚にも咳き込むよ
パスワード忘れた段ボール
堂々としてるわけじゃない
いつだって本屋は瀬戸際
粗相は身に覚えがないが
波の間で激しく微分
人参を迷わず輪切りする
ブレーキ忘れて散文調
揺れる背中を追いかけて
闇に飲まれる大人のまごころ
隣の植木鉢を見よう
萩の花と涙する朝
リチウム燃えているけれど
第二木曜不燃ごみ
冷たい夕日もあるって知らなかった
昔の友人勤めるコンビニ
ホットコーヒーぬるいまま
網膜の裏のキバナコスモス
コオロギの亡骸に寄り添ってみたら
人の温もりわかってきたんだ