見出し画像

【読書】イヤミスにハマったきっかけ「満願」/米澤穂信

皆さんは“イヤミス“というジャンルをご存知だろうか?
イヤミスについてAIに訊いてみたところ、以下の回答が来た。

イヤミスとは、悪意に満ちた人物や救いのない結末を描いた推理小説(ミステリー)の俗称です。読んだ後に「嫌な気分」になるのが特徴で、後味が悪く、裏切られたような気持ちになります。
イヤミス作品の特徴としては、次のようなものがあります。
殺人犯側の心理描写がゾッとする
謎が解けてスッキリすることはなく、むしろ不快感を味わう
読後は後味が悪く、裏切られたような嫌な気持ちになる
小説家・湊かなえの作品には、多くのイヤミス作品が存在し、読者の間ではイヤミスの女王とも呼ばれています。

AIより

たまにSNSで「意味がわかると怖い話」が流れているが、それのよく作り込まれた小説版と言えるだろう。
そんなイヤミスにはまったきっかけとなった1冊を紹介する。

米澤穂信さんの「満願」だ。

以前、こちらの記事で紹介した動画にて、東海オンエア虫眼鏡さんが米澤穂信さんの本を紹介していた。

ハードカバーでも買う程ならよほど面白いんだろう、紹介していた本じゃなくても良いから、米澤穂信さんの本を何か読んでみよう!と思い早速書店へレッツゴー!

米澤さんの本であればとりあえず何でもよかったのだが、平積みされており
「このミステリーがすごい!2015年」1位
「週刊文春ミステリーベスト10 2014年」1位
「ミステリーが読みたい!2015年」1位
驚異の3冠!

と、目につく帯が巻かれており、この1冊に決めた。

ミステリー短編集で、全6篇が収録されている。
まず、1話目“夜警“を読んだ時に、「これがイヤミスか…!!」となった。
気持ち良い伏線回収の数々。
2話目に進む前に、1話目の“夜警“を最初から読み返す。

その後も予想外の展開を見せる話、何となく予想はできても後味の悪さが際立つ話など、1冊とは思えない満足感を味わうことができた。
各主人公は年齢も性別もバラバラだが、語り口の使い分けが秀逸で、主人公の様子が思い浮かぶ。

気になった方はぜひ手に取ってみてほしい。

私のお気に入りは1話目の“夜警“と5話目の“関守”。
1話目は各所に散りばめられた伏線回収が面白く、5話目は最後にゾワっとする感覚がやみつきになる。


余談

湊かなえさんはとても有名なのに未だに読んだことがないので、今度図書館で借りて読んでみよう。
イヤミスの女王の作品が楽しみだ。
皆さんのおすすめなどありましたら、教えていただけると嬉しいです!

いいなと思ったら応援しよう!