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子どもの悩み、親が解決しなくても大丈夫な理由

子どもが悩んでいる姿を見ると、「なんとかしてあげたい!」って思いますよね。学校で友だちとけんかしたとか、習い事が嫌になったとか、苦手な先生が怖いとか…。小さい悩みでも、親としては放っておけないものです。でも、あれこれ手を出してアドバイスしたり、解決しようと頑張っても、なんだか空回りすることありませんか?

実は、それにはちゃんと理由があるんです。子どもの悩みに向き合うとき、親がついしてしまう「あること」が、逆に子どもとの距離を広げてしまう原因になっているんです。その「あること」とは、親の色メガネで子どもの悩みを見てしまうこと。

今回は、そんな「色メガネ」を外すとどう変わるのか、子どもの悩みとどう向き合えばいいのか、もっとラクに親子関係を築く方法を一緒に考えてみましょう。


1. 親の色メガネで見ていると、子どもの本当の気持ちは見えない
まず知っておきたいのが、親の色メガネの存在。これは「親の価値観や経験で、子どもの悩みを勝手に解釈してしまうこと」です。たとえば、こんな場面、思い当たりませんか?

子ども:「今日、友だちとけんかした…」
親:「それくらい普通でしょ!すぐ仲直りすればいいだけだよ。」
子ども:「学校行きたくない…」
親:「なんで?ちゃんと行かないとダメだよ!」
親としては励ましたり、前向きになってほしくて言っているんだけど、子どもからすると、「この人、全然わかってくれてない…」って思われちゃうことも。

色メガネを通していると、つい「私ならこうするのに」「それくらい大丈夫だよ」と自分の視点で考えてしまいがち。でも、子どもにとっては、その悩みが世界で一番大きな問題だったりします。まずは**「親の視点じゃなくて、子どもの目線に立つ」**ことを意識してみましょう。


2. 子どもの悩みは、本人にしか解決できないもの
どんなに親がアドバイスしても、悩みの答えを出せるのは子ども自身です。たとえば:

習い事に行きたくないと言い出したとき、親が「もう少し頑張りなさい」と励ましても、子どもは「嫌なものは嫌!」と思うこともあります。
友だちとけんかして「すぐ謝りなさい」と言っても、子どもが納得していなければ謝れないこともありますよね。
結局、親がいくら「こうしたらいいんじゃない?」とアドバイスしても、それが本当に効果的かどうかを決めるのは子ども自身。「子どもが自分で考えて、自分なりの答えを見つける」ことをサポートしてあげるほうが、実は悩みの解決には近道なんです。


3. 悩みに深入りしないほうが、子どもは成長する
親ってつい、「子どものために!」って頑張っちゃうんですよね。でも、子どもの悩みに深入りしすぎると、親が疲れてしまうし、子どもも自分で考える力を失ってしまうことがあります。

子どもの悩みには、親が「こうしなさい」と決めつけるよりも、**「そっか、じゃあどうしたい?」**と聞いてみるのが効果的。具体的にはこんな感じ:

子ども:「友だちとけんかして、もう遊んでくれない…」
親:「そっか、それは嫌だったね。どうしたらまた仲良くなれるかな?」
子ども:「学校行きたくない…」
親:「学校に行かないとして、今日はどんなことをしたい気分?」
親が答えを出すのではなく、**「子どもに考える余地を与える」**と、自分で行動に移すきっかけが生まれます。そして、子どもが小さな一歩を踏み出せたら、「頑張ったね!」と声をかけるだけで十分です。


4. 色メガネを外すと、親もラクになる
「親が子どもの悩みを解決しなきゃ」と思うと、親自身がプレッシャーを感じて疲れてしまいます。でも、「解決するのは子ども自身。私はサポート役でいい」と考えると、ずいぶん気持ちが軽くなります。

例えば:

子どもの話をただ聞くだけで、「それでいいんだ」と思えるようになる
「私が何とかしなきゃ」というプレッシャーが減って、親子の会話もスムーズに
子どもが自分で成長する様子を、安心して見守れる
親が無理をしなくなると、子どもも「自分でやってみよう」と思えることが増えてきます。色メガネを外して、「そのままの子どもを受け止める」気持ちでいると、親子の距離がもっと近づくんです。


おわりに
子どもが悩んでいるとき、親はつい「何とかしてあげなきゃ」と思ってしまいます。でも、子どもの悩みに正解を出せるのは、その子自身。そして、親ができることは、**「答えを出すこと」じゃなくて、「話を聞いて寄り添うこと」**です。

「色メガネを外して、子どもをそのまま受け止める」。それだけで、親も子どももラクになり、自然と良い関係が築けていきます。そして、子どもが自分の力で悩みを乗り越えたとき、それがきっと大きな成長につながるはずです。

だから、親は少し肩の力を抜いて、「大丈夫、見守ってるよ」というスタンスでいきましょう。それが、子どもにとっても、親にとっても、一番の安心につながるんです!


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