今夜の月にピントを合わせて
この土日に開催された宙フェスに、子供と2人で出かけた。
その名称通り、宇宙にまつわるブース、雑貨やハンドメイド作品が所狭しと集まる、毎年の楽しみである。
が、去年は世相ゆえ、断念した。
そのぶん、今年は楽しみにしていた。
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私は機械音痴を自覚する、文系だ。
というか、数学も理系科目もちんぷんかんだから、文系であるしかない。
自虐的言い方をするなら、器用貧乏で、私の強みはこれ!というものが、今もわからず何者にもなれない。
しかし、私の子供は違う。
幼い頃、ハッキリわかった。理系なのだ。
教えなくてもできるゲーム、機械、プログラミング系。
初めて自力で書いた短冊は、
宇宙飛行士になりたい
学校が閉鎖されていた期間に、Twitterで子供向けにやっていた、「おうちで宇宙」という企画では、あのNASAや宇宙飛行士の方が、様々な宇宙の話をしてくれた。
次回までの宿題が出され、それを親が代筆してツイートした。
何度かその提出内容を、取り上げてもらえた。
その中で言われた一言が、私は忘れられない。
「あ、これは理科が好きなお子さんですね。」
私には、わからなかったのだ。その答えだけでそこまで。
しかし、その分野のプロは一文でわかってしまったのだ。
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話を宙フェスに戻そう。
Vixenのブースで、ワークショップをやりながら、私はブースの人と雑談をしていた。
うちにも天体望遠鏡があるが、そんなにうまく見えないと。
オンライン講習会がありますよと教えてもらった。
「見えるよ、ちゃんと。」
帰ったら、子供に言われた。
いや、私はその場面に出くわしてないけど。
そして、今夜。
子供が、説明書もほぼ見ないで、天体望遠鏡をセッティングした。
スマホをセッティングせず、無理矢理写したから甘いが、実際はもっと神々しく、くっきりと見えた。
今宵も月は、美しい
「ね、見えるでしょ?」
私にはない、才能だと、親バカでも言わせてほしい。
今の夢は、またいろいろな知識を得て変わってきたが、自分の強みがわかっていることは、素晴らしいと私は思う。
大きく見えた月のように、自信をもってどの道でも進んでほしい。
それが、いまだ足掻いている母からの願いだ。