育児書を鵜呑みにするのはやめた 〜企画 #手放してよかったこと 〜
また、素敵な企画なのに、〆切本日ギリです😓
フェスレポーターでご一緒した倉田さんの企画に、滑り込みします。
*
私が手放したのは、『育児書を鵜呑みにすること』です。
今では育児書にあてはまらない年齢になりましたので、昔話になりますが、もし、泣き止まない赤ちゃんと育児書を頼りに、ご自分が泣きそうな育児をしているお母さん(もしくは、お父さん)がいらしたら、読んでいただければと思います。
私は、ほぼほぼワンオペです。
親は両家共、口は出すが、手は出さない状態です。
そして、産まれた我が子はよく泣く、ちょっとした足音で目を覚ます敏感っ子でした。
まずは育児とはどう進んでいくのかも、産院でも教えてもらえず、日々不安な気持ちでネットと本、周りのママ友との情報交換で何とかしていました。
確かに、育児書にはたくさんの情報があり、役立つことも多いです。
特に、蜂蜜や蕎麦などある程度の年齢にならないと口にしてはいけないもの。
それと、具合が悪いとき。
この辺りは、大いに参考にしてください。
ここからは、極端な私の経験談です。
本当に、片腕でおさまるような小さかった頃。
風邪をひくまでいかなくても、両鼻はキレイな状態ではありませんでした。粘膜系弱かったのでしょう。
まだ、鼻呼吸しかできないのに。片方は塞がっていました。
もう片方も中で、ヒラヒラヒラヒラ。
取った方がいいんじゃないかなと思って育児書を読むと、「自然と出るので、触らないでおきましょう。粘膜が傷つきやすいので。」
そうなの、出るの?今にも閉まっちゃいそうだけど…
抱っこしながら覗き込む私の目の前で、最後の砦のヒラヒラが、ピタッ!と鼻を塞いだのです。
ま、マズイのでは⁈
と、思う私の顔を眼を見開いて、顔色が青ざめ出したではないですか!明らかに、「母ちゃん、助けて!」
そこからの私の素早さは、人生史上最速だろう。
かたわらのピンセットをサッとつかみ、鼻に突っ込んだ。
そして中をすぐさま開通させたのです。
顔色は、すぐに戻りご機嫌も良かった。
が、私は冷や汗ものでした。本気で命の危機。
そんなことまで、信じてしまうほど、盲目になってました。
母乳育児主義が、今なおはびこるだろうけど、うちの子は自らさっさと母乳をやめました。
何も見えませんと、しらっと。
ちょっと、いやだいぶショックでしたね。
しかも、義母には会うたび、出が悪いのではと言われた。
ミルクが大好きでした。大瓶くらいなら、10秒でゴーッと飲み干した。本当だ。ケロッとしてました。
「…おいおい、大丈夫なのか?…」
何が?と言いたげな顔で。盛大なゲップと共に。
今も、水分をよく摂ります。個性なんでしょう。
そして、離乳食を食べ始めると、フォローアップミルクすら拒否しました。
人間、美味しいものを知ると、もう戻れないんです。
大量のあけてしまった粉ミルクは、捨てることとなりましたが。
「つかみ食べは、大いにさせましょう。食べ物への関心につながります。」
その文章に、私はまたまた忠実に従いました。
本当は、嫌だけど。床に新聞紙を敷き詰めて、毎回。
さあ、こい!
ピッチャー振りかぶって…横投げ!まさかの。
カーテンに、ビシッと張り付いたオクラ…
それからは、食事のたびにカーテンは全開にしました。
うちの子は、手づかみに慣れてしまい、なかなかフォークやスプーンを持ちたがりませんでした。
正直、つかみ食べの期間は短くていいと後悔しました。
お友達は、感触を嫌がりつかみ食べをしなかったそうで、早くから上手にフォークを使っていました。
これも、個性です。そう今なら割り切って言えます。
が、当時はお箸の練習まで、ウンザリする期間かかりました。
そのくせ、もう後回しにしていた、ストロー卒業コップ飲みは、自ら勝手に始めました。器具買っていたのに…。
それから、おかゆも、七分くらいから食べなくなり、飽きたのかなとパン粥やらオートミール系に工夫していたある日、大人のご飯を少しふやかしてあげてみたら、なんとバクバクと食べるじゃないですか!
この2点は、たぶん大人のをじっと見てましたから、自分もそうしたくてたまらなかったのでしょう。
今でもご飯派だし、これまた個性です。お通じも大丈夫でしたから。
ただ、それらに気付くのはなかなか難しいですよね。
書いてあるとおりに、段階踏まなきゃと。
私は、新しく食べさせたものをメモまでしていましたから、適度でもいいことがあると、個性だと当時はわからず疲れ果てていました。
同じ考えの方が、まだいるのではないかと思います。
この前、たまたまテレビをつけたら育児番組がやっていて、ニンジンを食べない子のお母さんが、みじん切りやすりおろすなど、何とか工夫しているがダメでどうしたらいいか聞いていました。専門家の方が優しくフォローしてくれていて、そのお母さんの泣きそうな顔に、こちらまでもらい泣きしそうに。むしろ抱きしめてあげたかった。
「お母さん、がんばりましたね。そこまでやったらもう一度、やめて休んでください。その時間を座ったり、横になって。きっと立ちっぱなしでしょう。」
そう、私なら言ったでしょう。
当時の私も、必死だったから。
でも、そのうち食べるんです。保育園や幼稚園や小学校で。
それより先のイヤイヤ期では、うちの子はイチゴしか食べませんでした。朝から晩までイチゴ。スーパーからイチゴが消えるまで、買い続けました。
ありがとう、イチゴ。
少なくとも栄養は摂れていたし、食べているときはご機嫌でした。
もうその頃には、ある程度育児書は参考書レベルでいいという悟りを開いていた私。
ほとんど見なくなりました。
成長曲線の下の方だろうが、ちょっと歩くのが遅かろうが、病院の定期検診を受け、何かを食べ、笑ったり怒ったりしていれば、大丈夫です。
小さい頃は、よく鼻風邪ひいていましたが、今では小学校皆勤賞です。
今だからこそ、言えます。
今、育児に泣きそうな方。
急がなくても大丈夫。
ご自分が休める環境を作ってください。
倒れてしまっては、大変です。
私みたいに。
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