新米を楽しみに里山十帖へ ②
いよいよ夕食です!
料理長の桑木野恵子さん率いる早苗饗(さなぶり)は、ローカル・ガストロノミーをコンセプトに掲げるレストランで2021年にミシュランガイド新潟で一つ星、ゴエ・ミヨ15.5ポイント、Best Vegetable Restaurant世界40位といった功績があるのですが、ホームページを見て、何よりこの人のこの笑顔と透明感、そしてこの人の手で作り出されるお料理に興味がわき、食べてみたくなりました。
当日、メニューからワインをオーダーすることにしました。
きのこ大好きなので、嬉しい!
さあ!【寒露の頃 菊花開】ディナーのスタートです!
温かい胡麻豆腐とミズの実のプチっとした食感、山葵もきいて、期待に小さな胸が膨らみます!
佐渡ヶ島の牡丹海老の甘さを引き立てる、マスタケ!そして下の麦のテンペが、テンペの味、食感を覆す香ばしさと美味しさ!
こんなに美味しい松茸ごはんにかつて出会ったことがない。
添えられたお漬物も、美味なることよ。
蓮根の穴に舞茸のペーストが。からしを添えて食べると濃厚さに身悶えするほどでした。
神楽南蛮、パプリカのソース、神楽南蛮て初めていただきましたが、辛味が堪らなくて、翌日道の駅にて買い求めました…。ハーブ味、良いです。
野菜で隠れたポークが甘味と滋味。栗もホクホクで焼いた栗の美味しさに感動。
たくさんの山の恵みが美味しいスープで。とろみで体も温まり、メインのコシヒカリにドンピシャ!
にえばな、と言われるお米のアルデンテをひとくちいただいた後、信楽焼のお釜で炊き上がりのコシヒカリ。
輝きも味もこれまで食べたお米の中でピカイチです!
食べきれない分はおにぎりで、という贅沢。
にほんの味。
梨、日本酒のゼリー・ヨーグルトというデザートが日本酒苦手な私にも優しくて。
ほうじ茶と、ラストのハーブティーでお開きです。
お料理はもちろん、器や、プレゼンテーション、スタッフの皆さんのサービスのバランスがとても素敵で、とても素敵な経験になりました。
早くまた行きたい。
別の季節の食材も楽しみたい。
そして後から知るとてもラッキーだったこと。
翌日、インスタを見ると、桑木野シェフはヨーロッパに旅立たれていて。
10年で初めての松茸と桑木野シェフのいる日という奇跡にぶち当たり、自分の引きの強さに感謝しました。
全てが美味しかったです!
ごちそうさまでした。