コーヒーの祭典 - TOKYO COFFEE FESTIVAL 2024秋 レポ
先週末 3度目の参戦となる、TOKYO COFFEE FESTIVAL 略してコーヒーフェスに行ってきた。
今回は、かつて恋人だった夫のバレンタインデー用にとコーヒー豆を購入したことがある、思い出深い「CURRY RICE COFFEE」が出店していたのだ。
数年ぶりに学生時代の友人と会うかのような心境で、数日前からわくわくドキドキ、胸が高鳴った。
出店している半数が海外ロースターだったように思う。
台湾、タイ、インド、ストックホルムなど幅広く、お陰でいつもは大行列になる海外ロースターの行列が分散されていた。
前回長蛇の列を成していた「アアアアアア 豆焙所 (Taipei) 」に並べば良かったなあと今更ながら思う。
出展者も来場者もグローバルなフェスだった。
飲み比べコインで飲んだ、至極のコーヒーたちを思い返していこう。
①煎ルガ&プラウ
ブラジル ボンジャルディン アナエロビック
岡山県のロースター。浅煎り~中煎り、中煎り~深煎りまで、豆も焙煎度合いも種類豊富に選べる。
ブラジルのアナエロビック精選、今年からよく見るようになった。
エチオピアのようなベリー感(果実感)がありつつ、ブラジルらしいほろ苦さもある。
飲み比べコインでも、選んでからハンドドリップしてくださって嬉しい。淹れたてって、別格に美味しい。
店主が手作業で袋詰めしているというドリップバッグの選択肢の多さは圧巻だった。ひと目で分かりやすいし、興味が湧く。
どれにしようかじっくり迷って、自宅でエチオピアを飲み比べることにした。
②AOKKA
上海No.1ロースター(中国版 食べログ調べ)。15組ほど並んでいた。
遠くからでも分かるくらい、お店のロゴも、豆を入れている瓶も洒落ている。
飲み比べコイン1枚でどれでも試飲できるとのことだったので「ALO 天日干し」と、1番高い「聖ペドロ」を選択。
ALOとは、エチオピア シダモ州の地名だと言っていた気がする。
「ALO 天日干し」エチオピア シダモ
去年からずっとエチオピアが1番好きなため「ALO 双重嫌気性発酵」と迷いつつ、さっきブラジルのアナエロビック飲んだしなぁと天日干しを選ぶ。
コーヒーなんだけど、紅茶っぽくて。ベリーティーのような甘さがあって直ぐ飲み干してしまった。
「聖ペドロ」コロンビア トリマ
フラワーティーのような香水っぽいとてつもなく良い香りがする。流石1杯2,300円。
コピルアク以外の高いコーヒーって、花の香水のような香りがする気がする。
香り以上に味は勿論美味しくて、大事にちびちび飲んだ。
③CURRY RICE COFFEE
わたしの大本命「CURRY RICE COFFEE」。
今回ラストに飲むのはココの深煎りと決めていた。
手廻し焙煎とネルドリップ。その言葉だけで、絶対美味しい深煎りコーヒーだあ!と思ってしまう。
コーヒーフェスには3回目の参加だが、深煎りの出店がとにかく少ないように感じる。
浅煎りと中煎りの取り扱いが多く、品種や精選法などの希少価値の高さで各ロースターが個性を出してるように思う。まさにサードウェーブ。
深煎りが3種類ある中で、選んだのは浅煎り×深煎りブレンドの「酩酊」。
ラム酒に漬けインフューズドさせ、通常豆も混ぜてます。うむ、情報量が多い。
対極の味を組み合わせて、まるで実験のようで面白い。
インフューズドとは、焙煎される生豆の段階でお酒に漬けた後に焙煎するコーヒーのことで、アルコールは熱で飛び、香りだけがコーヒーに残るのだそう。初めて知った。
浅煎りと深煎りが混ざっている見た目のインパクトも大きいが、フワッと軽いかと思うとガツンと押し寄せてくる深みが心地よい落ち着きを与えてくれる。
コーヒー好きの上司は、週の始めは浅煎り、後半になるにつれ深煎りを飲むらしい。
深煎りコーヒーって、〆にピッタリ。
わたし、深煎りからコーヒー好きになったんだよなあ。と原点回帰の気分。
冒頭に書いた、バレンタインデー用に豆を購入した時はまだオンライン上での販売のみだった。
また当時は、好みの味わい/音楽/イメージを伝えるとピッタリなコーヒー豆を選んでくれ、Bill Evansの「Waltz for Debby」をイメージしたコーヒーを飲みたい!と大変な無茶をお願いしたこともある。深煎りのエチオピアを送ってくださった。
音楽とコーヒーを組み合わせる世界観が好きで、このお店のお陰でサニーデイサービスの曲が好きになった。
コーヒーを嗜む人の好きな音楽が好きだ。
もっと知りたい。
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