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新年は、口紅の色でちょっと冒険。大晦日の忘れ物を添えて。
お正月によく耳にする、さざ波のような琴の音が頭の中で絶えず流れている。
あけましておめでとうございます。
本年もゆったりまったり、公園のベンチで日向ぼっこをしながらコーヒーを啜るようなスローペースで更新していく所存です。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて。
新年最初に買ったものは、その1年ずっと自分を支えてくれる力があると思う。
自分へ慰労と、365日口角を上げて外に出られるようにと想いを込めて、新しく口紅を買うことにした。
実は、地元のデパートで化粧品を買うことが小さい頃からの憧れだった。
29歳にしてようやく、密かな野望を果たすことができた。
おばあちゃん子だったわたしは、いつも真っ赤なルージュを纏った祖母が自信に満ち溢れて輝いて見えて、手を引かれながら隣を歩くことが誇らしかった。
そのため自然と赤色の口紅ばかりを選んでいたけれど、もう明日には30歳になるし心機一転!ベージュを選んでみた。
帰宅して、ベージュカラーを唇に乗せた姿を鏡で見ると、新鮮な気持ちと同じくらい物足りなさを感じて苦笑してしまった。
数日経てば馴染むかしら。
色のように落ち着いた、ふわっと軽やかな余裕のある大人に見えるようになりたい。
先月は我が家に病魔が入り浸っていたおかげで、書きたい言葉すら思い浮かんでこなかった。
それでも昨日は何とか更新したい!と書き進めていたものの、熟睡する息子の温かさに誘惑されて寝落ちしてしまった。
このまま公開しないのも悔しいので、大晦日の忘れ物を拾おうと思う。
気が付いたらもう大晦日。
実家でのんびりとテレビを見ながら、息子と実母と年越しそばならぬ年越しラーメンを食べた。
息子に蕎麦を挑戦させることを忘れたまま年末になってしまった。
ラーメンを啜る年末も、良いよね。
この12月、我が家は3種類のウイルスに翻弄されていた。
ヒトメタニューモウイルス、
アデノウイルス、
マイコプラズマ肺炎。
子どもが感染する病気は、本当に治りにくくて厄介だ。
ヒトメタニューモウイルスとアデノウイルスは同時感染だった。
同時に感染するって一体何事?と検査結果を聞いて耳を疑った。
熱は出なかったものの、咳と鼻水が1週間以上続いた。
咳がコンコン、ケンケンと辛そうで、夜中には何度も咳き込んで苦しそうだった。
ヒトメタニューモウイルス、今年3回目なんですけれども。
ヒトメタよ、息子を気に入らないでおくれ。切実に。
ようやく咳が治まってきたと思ったら、突然39℃の発熱。
母も喉痛と発熱があり、2人揃って検査を受けると、マイコプラズマ肺炎だった。
夜になると平熱に下がるものの、翌日の昼頃になると40℃近くまで一気に熱が上がる。その状態が4日続いた。
かかりつけの病院が休診の日に41℃まで上がった時は、熱性けいれんがいつ起きてもおかしくない緊張と不安でじっとして居られず「子ども医療電話相談」に電話をした。
電話越しで看護師が、症状への対処法や病院受診の目安を教えてくれる。
病状を確認している最中に「お子さんが水分補給が出来ているのは、親御さんが看病を頑張っている証拠ですよ」と優しい温かな口調で言われて目頭が熱くなった。
電話相談をした1時間後に平熱まで下がって、陽気に歌いながら「りんごたべたい!」と言うものだから、緊張の糸が解けて全身の力が抜けた。はぁ、良かった。
お子さんのいる方に、「子ども医療電話相談」の存在を是非覚えていて欲しい。
子どもが体調不良で不安な時、とても心強いから。
ほぼ3週間ずっと家に籠り、息子の看病をしていた。
昼間は高熱の苦しさで眠れず、夜中は何度も咳き込んで目が覚めてしまい、親子揃って睡眠不足な状態が続いた。
在宅勤務をしている夫に伝染す訳にはいかず、わたしは病院から処方された薬と気合いで治した。
病院の往復ではあるものの、久しぶりに外に出たときは、陽射しを浴びて心が晴れやかになり、表情が緩んでいくのを感じた。
睡眠と外出は、心のバランスを保ってくれる。
今はすっかり元気になって、帰省した実家で一緒に雪掻きを手伝ってくれている。
普段馴染みのない雪道を楽しそうに歩いて、滑って転ぶと「おしもろかった(面白かった)!」と言って笑っている。
12月楽しめなかった分を、思いっきり取り戻そう。
今年の目標は『心も体も明るく健康に!!』