自分好みのブレンドコーヒーを作ってみた
以前、コーヒーの手編み焙煎をした珈琲屋のワークショップで、今回は自分好みのブレンド作りに挑戦した。
コーヒーの深みにどんどんハマってから、シングルオリジンやストレートのコーヒーを好んで飲むようになり、ブレンドされたコーヒーはあまり飲まなくなっていた。
自宅でコーヒー豆を複数開封すると、たまに飲みきれない間に味が悪くなってしまったり、味に飽きてしまうことがある。
そんな時、自分でコーヒーを美味しくブレンドできたら最後まで楽しめるかな?と思ったことが、今回のワークショップに参加したきっかけだった。
ブレンドを自分で作ろうとすると、超絶マニアックで面白い。
3-4種類のコーヒー豆を使用し、対局の味わいを組み合わせてバランスを整えていく。
好きな豆同士を組み合わせるだけでは、必ずしも美味しくならない。むしろ、お互いが主張し合って味を消してしまうこともある。
ブレンドする豆をテーマで選ぶか、味のバランスで選ぶかも、性格が出る。
わたしはブラジルとエチオピアを愛しているため、その2種類は必ず入れようと決めていた。
より引き立たせるためには、どの豆を組み合わせたら良いだろう。
タンザニアかコロンビアか……ホンジュラスも良いなあと悩みながら、仲介人に選んだのは「コロンビア」だ。
タンザニアだと酸味が鋭くなってしまったが、コロンビアは中和してくれる。
ホンジュラスも良いけれど、エチオピアと香りで喧嘩してしまった。
コロンビアをどのくらい入れたら良いだろう。ギリギリを攻めたい。
何度も試飲して好みのバランスを研究した結果、
ブラジル 50%、エチオピア 30%、コロンビア 20%
でブレンドを作ってみた。
ブレンドは、使用している豆が30%以上の品種を○○ブレンドとして名乗れるそう。
口に出すと恥ずかしくて言えなかったけれど、心の中で「My favorite things Blend」と呼んでいた。
自分のブレンドが出来たら、他の受講者と味見タイム。
わたしが選んだのと同じ3種類の豆を、異なる比率でブレンドした方が居て、味の印象がガラッと変わり面白い比較となった。
その方は、ブラジル 10%、エチオピア 50%、コロンビア 40%でブレンドしていた。
コーヒー好きな他の方に美味しい!と飲みレポされると、「ありがとうございます!」と自分のコーヒーを褒められて嬉しく、そして誇らしくなった。(えっへん!)
何をブレンドするかで7種、他の参加者のブレンドコーヒーを3杯、少量ずつ色んな産地のコーヒーを飲み比べ、とにかく飲んで、途中からコーヒーの味が分からなくなるくらい飲んだ。初めてこんなに飲んだと思う。
夜中は目がギンギンに冴えて、コーヒーを飲むと眠れなくなる人の気持ちが痛いほど分かった。こりゃ辛い。
コモデティコーヒーで作ったブレンドを飲み比べしまくった後に飲んだスペシャリティコーヒーは、香りも味も別格で、春風に吹かれるような華やかな美味しさだった。