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what am i ? ③アンドロゲン不応症とDSDs/性分化疾患/インターセックス

what am i ? ②完全型アンドロゲン不応症の私の身体で起きていることの続きです。

書きたいことはいっぱいあるのに、なかなか頭の中でまとまらず、更新に時間がかかってしまいました。ちょっとずつ整理していこうと思います。

前回の振り返り

・アンドロゲン不応症(AIS)の中でも分類がある。
思春期以降に身体の一部がアンドロゲンに反応する「部分型アンドロゲン不応症(PAIS)」
完全にアンドロゲンが作用しない「完全型アンドロゲン不応症(CAIS)」
・内性器は不完全な精巣や睾丸で、性腺から生成されるのは男性ホルモン(テストステロン)。
・その男性ホルモン(テストステロン)を女性ホルモン(エストロゲン)に変換して身体を発達させていくことで女性身体に育つ疾患。

DSDs?インターセックス?性分化疾患?

アンドロゲン不応症(AIS)という疾患は、
「DSDs(体の性の様々な発達/Differences of Sex Development)」や「インターセックス」、「性分化疾患」など、
様々な呼ばれ方をする疾患グループに属しています。

それぞれ何が違うの?って思いますよね。
ズバリ、呼び方が違うだけです!(笑)

呼び方に関係なく、「生まれつき性染色体、性腺、内性器、外性器のいずれかが非定型的な状態を持つ身体疾患群の総称」を示します。
含まれている疾患を詳細に分類していくと、約30~60以上とも言われており、その中の一つがアンドロゲン不応症です。

なんで呼び方がこんなにたくさんあるんだろう…

あくまで主観ですが、
・より各疾患の事実に基づいた的確な名称
・当事者や周囲に誤解・偏見を与えない名称
・当事者感情や心理に配慮した名称
に、時代の変化とともに変わってきたのかな~というのが私の印象です。

私個人としては、やはりアンドロゲン不応症(AIS)という個別の疾患名を使用することが最も違和感がありません。
ただ、包括用語で説明が必要な時は、DSDsという名称をメインで使用しています。性分化疾患にも、それほど違和感を持ってはいません。

ただ、インターセックスという名称には当事者意識を持てていません。
その理由は…

インターセックスは、LGBTQ+の中の【I】

インターセックスという名称が使われるシーンで最も多いのが、LGBTQ+という名称で包括される性的マイノリティーとして扱われる文脈だからかもしれません。

私は、あくまでアンドロゲン不応症という身体疾患を持って生まれただけで、特に自分の性的アイデンティティーや性的指向がマイノリティーであると考えていないからです。

LGBTQ+(とてつもなく長い)を詳しく見ていくと、インターセックス以外に出生時の身体がいわゆる男性または女性の定型ではない状態の疾患は含まれていません。

もし、無理矢理に自分をマイノリティーとして考えるなら、「出生時の身体状態マイノリティー」とでも考えるほうがしっくりときます。

性的指向、男女身体への違和、性的観念に対する違和などの自己表現まで包括するLGBTQ+と、出生時に男女の定型でない身体疾患としてのDSDsは、そもそもまったく異なる背景を持つ別の問題のため、切り離して考えるべきだと私は感じています。


→まだ続いてしまった…

ちょこっと但し書きとして…
私がこの記事で伝えたいのは、LGBTQ+を否定することやその当事者の社会的排除を意図していません。
次回、そのあたりの私個人の考え方やスタンスをもう少し詳しく書ければいいな~と思っています。

今回は、アンドロゲン不応症に関連する様々な名称から考えてみた回でした!

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