F1レーサーじゃない100年前のハミルトンというソーシャルワーカーの話
皆さん、こんばんは。モモです^^
毎週日曜日の夜にソーシャルワークに恋をしてともに旅する世界ー第3章ー
第3章ということで、ソーシャルワークの発展期を支えた人物に出会うを旅をしています!
※ 諸事情で2週間ほど更新が遅れてしまいました。大変申し訳ありませんでした!
夜なのでなんとなく、なるべく読んでいて「落ち着く・のんびり・なんだか安心・なんかちょっとだけ面白いかも」そんな気持ちになれるような旅物語にしていきたいと思っています^^なかなか実現できていませんが。
初めての方はようこそ!
たまにのぞいてくださる方、ありがとうございます^^
今夜ものんびりと旅をしていきます。
理想は「アナザースカイ」のような感じ。そしていつもの旅のアテンション♪
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・一応連載ですが、この話だけでも読んでいただけたら嬉しいです。
・眠い時が寝るとき♪そんなときは、「おやすみなさい^^」
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ざっくりあらすじ
序章と第2章について、簡単に紹介するとこんな感じです!
序章:ソーシャルワークの源流地はイギリスの貧困対策
第2章:ソーシャルワークの中の一番基本となる解決手法ケースワークがアメリカ東海岸で誕生
ここで一応、前回の旅のまとめ(おみやげ)を紹介します!
前回の旅のおみやげ_______________
1人目の登場人物、S.フロイトは、精神分析理論を中心にしたソーシャルワークを提唱したが、個人の心へのアプローチとしては良かったものの、社会環境へのアプローチが不十分だった。 ________________________
前回は、1人目の人物紹介として、S.フロイトを紹介しました。
ということで、今夜は、先週の予告通り、テンポよく2人目の方の紹介に移りたいと思います。フロイトからバトンを受け取った方でハミルトン.Gというアメリカの研究者がいるので、その方の紹介をしていきたいと思います!
S.フロイトの弟子?
では、早速紹介していきたいと思います。名前は、ゴートン・ハミルトン、アメリカで活躍した女性のソーシャルワーカーです。フロイトよりも40年ほど後、1892年に生まれました。
アメリカでリッチモンドのケースワークの考え方に共鳴し、最初は、事前組織協会(COS)で仕事をしていたそうですが、途中からは社会福祉の研究者として、大学で先生をされたということです。
そして、なんと名前だけ聞くと男性に感じられますが女性とのことで、リッチモンドさんも女性でしたが、ソーシャル界では初期から女性が活躍していたようですね。なんだか嬉しいです!うふふ
では、ハミルトンさんどんなソーシャルワークを実践したのでしょう!
S.フロイトの弟子?
前回登場したフロイトが診断主義というグループで個人の内面にアプローチをする方法で困窮者を助けるという取組をしたとお話ししていました。
実は、ハミルトンさんもフロイトの診断主義を受け継いだ研究者のひとりなんです。ただ、そっくりそのまま受け継いだわけではなかったようです。フロイトが提唱した精神分析をベースにして、新しいアプローチを提唱しました!
その名も、心理社会的アプローチと言います。
当時のトレンドをが影響?!
心理社会学的アプローチ、なんかいきなりカッコいいと言いますか、名前だけ聞くと魅力的?な気がします!一体どんなアプローチなのでしょう。
ここで、久しぶりに時代的なお話をしておきたいと思います。フロイトやハミルトンが生きていた時代、つまり、1890年代~1930年代にかけて、世界的には、戦争が活発化している時代でした。
日本でも日清戦争の後に日露戦争があり、その後に直接的な被害は少なかったものの、主に欧米諸国の間で行われた第一次世界大戦が歴史的には大きな出来事として挙げられるでしょう。
そうなんです。フロイトやハミルトンが活躍していた時期はちょうど、第1時世界大戦の戦時下でした。ソーシャルワークの支援対象となる家庭も多くありましたが、特に、戦争で負傷した兵士たちへのケアが重要な課題にもなっている時代でした。
みなさん、なんかピンときませんか?^^
そう、これまでソーシャルワークの支援対象としては、一番分かりやすい貧困家庭の人々を上げていました。しかし、上記の時代背景の中で、あらゆる形で戦争によって疲弊した人々の生活や心のケアが必要とされる時代でした。そこで活躍したのがソーシャルワークなんですね。
皮肉ですがソーシャルワークがこういう形で人々の生活の支えになっていたのだとしてら、とても嬉しいことだと思います。
当時は、世界大恐慌なんてものも起きていたので貧困に苦しむ方も多くいたでしょう。
やっぱり心のケアが第一優先!
前回登場したフロイトの診断主義は、人々の心に着目しすぎて人々の生活面、社会環境へのアプローチが不十分だったとちょっと批判をしてしまいました。
しかし、ハミルトンは、フロイトと同じように精神分析に基づく心理的なケア(心理療法)でケースワークを実践すればいいと提唱しました。
ハミルトンは、現在の環境に着目することを批判したわけではありませんでした。しかし、個々人の過去の経験が現在のクライエントのパーソナリティ(つまり性格や個人の状況)に大きく影響していると考えました。
現在の課題問題に着目するよりも過去の成育歴や生活歴をしっかり分析知ることでその人の行動の改善につなげることができると考えたんですね。
ただ、ここが難しいのですが、フロイトのようにその人の心の中でだけ着目したわけではありませんでした。
解決する際に働きかける対象は、その人の心でしたが、その状況になった原因の分析は、個々人の心の中だけではなくその時の周囲の環境も対象にして行いました。
ケースワークを確立したリッチモンドが人と環境に着目して個人のパーソナリティの変容を目指したという、ケースワークの基本に忠実なような気もします。ただ、外部の環境にまで改善の働きかけを積極的にしたわけではなかったので、現代のカテゴリー的には、フロイトと同じく診断主義の人とみられました。
なんとなく話が抽象的になってきてしまった気もするのですが、いかがでしょう。あまりうまく説明できておらず申し訳ありません。
いつもの文字数の件について
そんなことを言っているといつの間に今夜も3000字を越えてしまいました。そろそろお時間です。
ハミルトンの提唱した心理社会的アプローチ、実は、他にも同じ方法でソーシャルワークをしようとした人が同時期に2~3人ほどいらっしゃいます。
なので、来週はその方々についてご紹介したいと思います!ハミルトンはひとりではなかったのですね!心強い仲間がいたようです。
今回の旅のおみやげ_______________
2人目の登場人物、G.ハミルトンは、アメリカのソーシャルワーカー。フロイトの診断主義のアプローチを継承しつつ、個々人の内面のみならず周囲の環境にもその人が困難に陥った原因があると考え、心理社会的アプローチという方法を提唱した。 ________________________
次回の旅のアナウンス
来週は、ハミルトンと同じ心理社会的アプローチの立場に立った他のソーシャルワーカーの紹介に移りたいと思います。リッチモンド⇒フロイト⇒ハミルトンときたソーシャルワーカーのバトンリレーがどんどん進んでいきます!どうぞお楽しみに^^
ということで、今夜は以上になります。今回も読みにくい文章にも関わらず、最後までお付き合いいただき本当にありがとうございます。
引き続き次の旅でお会いできるのを楽しみにしています!次の週末まで皆さん、フリースタイルで、各自いろいろ進めていきましょう。
それではみなさん、秋の夜長、少し早いですがおやすみなさい☆彡
また、この旅って何一体?と思った方は、本記事の下部にリンク先の記事をお読みいただけるととっても嬉しいです。
前回の記事はこちらです^^
この物語全体のお話はこちらです^^
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