【日本ドラマ】2024年冬ドラマ、完走したのは?
2024年最初のクールのドラマが終わりました。
新しい朝ドラは始まってしまいましたし、他の春ドラマもじきに始まりますね。
(この部分、春ドラマ始まる前に書いていました。今はもうじき夏ドラマが始まります…)
以下、冬ドラマで完走した作品です。
『SHUT UP』
大学生の経済格差、男性の優位性、性暴力、復讐… 現代的なテーマを盛り込んだクライムドラマ。
苦学生役の仁村紗和さんをはじめ、学生役の俳優さんたちがみなよかった。一見好青年だけどクズなおぼっちゃま学生役の一ノ瀬颯さんが、いかにも過ぎるほどぴったり。マジでちょっと怖かった笑
ほんのちょっとしたきっかけで、犯罪者にもなるし被害者にもなる。現代社会の危うさをタイムリーに描いた良作でした。
『おっさんずラブ-リターンズ-』
おもしろかったです笑
部長が「ばしゃうまクリーンサービス」のユニコーン家政婦で、牧と嫁姑戦争繰り広げるとか、隣のゲイカップルが公安の人とか、よく思いつくなあという設定で、まあとにかく幸せ溢れるドラマでした。
井浦新さんと三浦翔平さんは『光る君へ』ではなんと親子役。そっちの設定の方がすごいな笑
居酒屋「わんだほう」として使われているのが知っている店だったので驚き。前からここ使ってたっけ?ってなりました。
『闇バイト家族』
なんとなく最後まで見てしまったな。
是枝裕和監督『万引き家族』(2018) は見ていないのだけど、あんな感じ?いやあちらは本当の家族か…それにシリアスだし、本作とは全然関係ないですね笑
ひたすら明るい“父”の光石研さんや悪そうな刑事の吹越満さんはじめ、キャストがよかったです。そんなバカな、な部分もあったけど気楽に見るにはよかったかな。
韓国ドラマ好きの“母”の推しは、『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』の母の推しと同じ名、“ソジュン”(どちらも実在するソジュンさんではない感じでしたけど)。たまたまなんでしょうけど、きっと絶妙なところなんでしょうね。わたしも(パク・)ソジュンさん嫌いじゃないです笑
『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』
現代のコンプライアンスに全然合わない“昭和なおじさん”沖田誠が、古い価値観を揺さぶられまくりながら学んで行く、おじさんの成長物語。
“カワイイ”が大好きな引きこもりの息子、腐女子の同人漫画家の娘、韓国アイドル“ソジュン”に夢中の妻… 仕事ばかりだった誠が家族と向き合うようになり、失敗しながらも関係を再構築して行く。
ちょっと色々とうまくいきすぎな部分もあったかも知れないけれど、こういうのがあってもいいんじゃないかな。悪い人が出てこない平和なドラマでした。誠が原田泰造さんっていうのもよかった。
『チェイサーゲーム W パワハラ上司は私の元カノ』
前作(とは言っても、結局本作とは全く関係のない)『チェイサーゲーム 』(2022) がおもしろかったので期待していました。が、なんだかよくわからないドラマになっちゃってました。
前半はパワハラフェーズで、のちにでれっとしてくるのですが、その地点からパワハラフェーズを振り返るとなんか無理やりだったなーと思えてきて。ゲーム業界である必要性も感じられなかったし。もしこれ、タイトルが『チェイサーゲーム 』でなかったら見てなかったかも…
が、最近量産されているBLに比べて百合のドラマはほとんどないので、そのチャレンジは評価したい。
『彼女と彼氏の明るい未来』
ヒロイン役の関水渚さんに引っ張られてか、『シガテラ』(2023) みたいな世界観なのかなと想像してました。でもこちらはユーモラスなところは全くない感じ。最後、歩きながら話すシーンが好き。明け方(早朝だったっけ?忘れてしまった)の街ってそれだけでなんかいいし、そこを歩きながら話すのいいんだよなあ。そんなシーンを見ると必ず、濱口竜介監督の『親密さ』(2021) を思い出す。
『地球の歩き方』
想像以上にフィクショナルでした。
森山未來さんのタイ編で、アピチャッポン・ウィーラセタクン監督が登場したのが嬉しかった。日本での展覧会「Solarium」の宣伝の一環だったのだろうけれども。この展覧会、見たかったけれど見られなかった。
松本まりかさんは、いいのかなというくらいスピリチュアル方向へ行くし、森山直太朗さんはタトゥー入れたりと、まあそうだな、旅ってそういうところあるよね、という感じで、途中やりすぎてて笑っちゃうようなところもあったけど、それも含めてまあおもしろかったかな。
『不適切にもほどがある!』
賛否両論あった本作。その賛否の内容まではチェックしていないのですが、実際見ていてそうなるだろうなあというドラマでした。
おそらくこのドラマは、そういう賛否を受けて、視聴者の間に議論を巻き起こすことも制作意図の一つだったのでしょう。
昭和の時代には見過ごされていたことが、令和ではNGとなり、今では誰もがコンプライアンスに目を光らせている。そんな世の中は生きやすいですか。
という問いかけが大筋だったと思います。
本作を見て、宮藤官九郎さんは良くも悪くも男性なんだな、ということを改めて思いました。
『IWGP』(2000) が大好きで、そのほかにも好きな作品がありますが、いつもちょっとだけ引っかかる部分がありました。今細かくあげつらうことはしませんが、その部分って、多分男性だったらあまり気にならないだろうなっていうところです。
ドラマはすごくおもしろい。でもいつもそこが残念だなって思ってましたし、本作でもやはりそれはあって、なんとなくモヤモヤが残る。そんな感じでした。
阿部サダヲさんと河合優実さんの親子を始め、出演俳優は皆役柄にハマっていて良かった。
最後の歌の場面に出てくる「寛容」。
相互監視社会みたいになりつつある今、寛容さが大事、というのはわかります。
ただそれを歌うのが、今は改心したとはいえ、元はケツバットの体罰教師なので、そこはどうなんだろうなあとは思ってしまいました。
『光る君へ』
前期初挑戦して挫折した大河ですが、本作は継続視聴中です。
まひろがいつも夜更けに月を見上げているのがいいんだよなあ。吉高由里子さん好き。
以下の二作はほぼ流し見でした。
『ハコビヤ』
『厨房のありす』
* * *
以上、2024年冬ドラマ、完走したのは10作、継続視聴中が1作でした。
この記事、すでに春ドラマも終わろうといういままで、ほとんど書かないまますっかり忘れてずーーーーっと放置していました。なのですでにドラマの内容を忘れちゃっていて、あまり詳しく書けませんでした。
でもこのくらいがちょうどいい気もします。
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