イタリアのミシュラン星付きレストラン「Villa Rosa」: ソレントの実力シェフPeppe Guidaの圧巻のカンパーニャ料理
2021年9月11日
イタリアカンパーニャ州のソレント半島にあるレストラン「Villa Rosa di Nonna Rosa」に行ってまいりました。
シェフのPeppe Guida氏はソレント半島Vico Equense生まれ。2007年に彼のレストラン「l’Osteria Nonna Rosa」がミシュラン一つ星を獲得し、2010年にVico Equenseに「Villa Rosa di Nonna Rosa」をオープン。
今回は、私のイタリア家族のお母さんの50歳のお誕生日の記念旅行で連れて行って頂きました。
風光明媚なロケーション、土地のものを生かした力強い料理。
ミシュランの洗練されたイメージとは異なる、なんというかイタリアらしいミシュランですね。あっけらかんとしたシンプルさ、家庭料理の数々。これも1つの美学なのでしょう。
料理人Peppe Guida氏の生き様と心をたっぷりと感じました。
ナポリ湾、ヴェスヴィオ山を見渡すレストラン
小道を通って、お店の入口へ。Villaにはレストランの他、菜園、お庭があり、宿泊も出来ます。
レストランに入ると迎えてくれるのは、絶景!
ナポリ湾の向こうにヴェスヴィオ山が見渡せます。すでに感動。
テラス席は、料理にも使える緑で囲まれた、気取らない、悠々とした空間です。
左にいるのがPeppe Guida氏。私がイタリア家庭料理を日本に伝えていることを話し、色々と料理の話をしていると「シイタケ」をご存知で、キノコの話で盛り上がりました。笑
中の厨房に加え、外の窯でも料理します。ここで焼かれたPizzaが出てきました。
ミシュラン、ガンベロ・ロッソにも選ばれています。洗練されたフレンチとは趣の異なる、個性あふれる料理が評価されているのでしょうか。
敷地を冒険すると、こんな絵のような景色が。
圧巻!カンパーニャ料理のコース料理
席に着いて、ワインを楽しんでいると、次々に到着する前菜軍!
Aria Fritta
第1品。「Aria(空気が)Fritta(揚げられた)」という名の通り、ふわっと膨らんだ揚げPizza。
下には、ポモドーロソース!このソース、ナポリ生まれプーリア育ちのパパが絶賛、お墨付き。
Carpaccio di Baccalà
タラのカルパッチョ。身がしまってて、シンプルにとっても美味しかった。
Supplì
ライスコロッケ。衣がシチリアのアランチーノと微妙に違う。噛むと中のモッツァレラが出てきて最高。
Caponata Napoletana
シチリアのカポナータとはかなり異なる、カリカリのパンが入ったカポナータ。
Pizza(素焼き)
パンの代わりだったのだろうか。さすがソレント、素焼きのピッツァを出すのは生地に自信があるからに他ならない。
Frittata
家庭料理の代名詞、家庭の美味しさを失わず。
Gamberi Fritti
エビのフライ。言わずもがな!魚介がメインですね。
Pasta e Patata
ナポリの郷土料理。これまた家庭的、最高に美味。
Polpette al sugo
肉団子がほわっと軽い。またまたトマトソースが美味しい。
Melanzane al forno
お庭のナスのオーブン焼き。美味!
Pizza di scalora
ピッツァ生地にscaloraという野菜が入って焼かれた料理。とっても美味しかった。。。!
ここまでが前菜。
ワインも4杯くらい飲んで、すでにお腹いっぱい。
ワインは勿論地元の、赤、白、両方少し発泡した甘めのワイン。
最高に良い気分になったところで、プリモ、セコンドと続きます。
Spaghetti all'acqua di limone
感動!の一言。
レモンのブロードでリゾッターレで作るパスタ。オンライン料理留学「Serie A」7月回のレモンでも扱った料理。マンマと私の念願でした。
シンプルなだけに、ソレントの高質なレモン、プロヴォローネが引き立ちます。
Tonno alla griglia
グリルされたツナをオリーブオイルとビネガーで。
ここからはドルチェ!
Torta di Baba
マンマ、お誕生日おめでとう〜!🎂💓
Pizza di Fichi
生イチジクとトーストされたヘーゼルナッツ。最高に美味しかった。
Zeppole
これが、ほんとーーーーーうに美味しかった、、、!感動。
え、ドーナッツ!?と思うでしょう。このシンプルなドーナッツにお菓子の
ホワッホワの揚げたて、口の中で溶けると、広がるのは心地よい小麦の味と優しい甘さ。
カンパーニャの底力を見ました。
ちなみに、ナポリでは、これも「Zeppole」と言います。
ごちそうさまでした!
素材を生かしたシンプルな料理の美味しいこと、美味しいこと。
生粋のソレント人が作り出す料理には、土地への愛、食べることへの愛を感じました。まさに、料理の原点です。
お腹いっぱいになったところで、時は17時。食事の時間は、合計6時間。
テラスに上がると、今も昔も美しいヴェスヴィオが、雲のヴェールを脱いで微笑んでいました。
明日も良い日になるでしょう。
HP:https://www.peppeguida.com/
住所:Via Alberi 100, Vico Equense (NA)
インスタグラム:https://www.instagram.com/peppeguidachef/
Youtube:https://www.youtube.com/c/PeppeGuida