アルタムーラのパン、石、ネアンデルタール人
アルタムーラの国立考古学博物館が、想像以上に面白かった!
世界最古のネアンデルタール人の骨が有名で、ミーハーな思いつきで、現在執筆中の文化人類学の論文のヒントになるかなと思って、行ってみたら発見が沢山ありました。
しかも、私にとっては嬉しいことに、アルタムーラパンの博物館が併設されており!大興奮でした。
<アルタムーラのパン>
言わずと知れた、パンの名産地アルタムーラ。
泣く子も黙るアルタムーラのパン。
その博物館には、
・7000年前から穀物作りがコミュニティで行われていた
・15世紀には4800人の人口のうち800人がパン業に従事していた
・窯は共同利用で15日に一度しか焼けない
・従って、アルタムーラパンは、焼き立てふわふわが良いのではなく、日持ちがすることが良いという価値基準で発達してきた
などなど。
<アルタムーラの石>
まさかの黒曜石発見!
(目下、黒曜石について論文を書いており、出国直前まで埋蔵物センター行ったり石拾いにまで行っていたのですw)
「今、黒曜石と料理の関係で論文書いているの!」と言ったら色々案内してくれました。
・ここの黒曜石はシチリアから運ばれてきた
→ということは価値がある。金属器を持たない石器時代のナイフとしては希少な超一級品なのはここでも変わらない
・黒曜石の代わりにSelceという石が使われ、これをナイフとして何でも切っていた
などなど
<ネアンデルタール人>
・世界最古のネアンデルタール人の化石とも言われDNA研究の真っ只中
・洞窟に住んでいた(この辺りはマテーラ、グラヴィーナと洞窟が多い)ので凍ってた
・栄養失調で死んでしまったよう
などなど
<その他>
明らかにギリシャの影響を受けたアンフォラ。紀元前5世紀。プーリアはマグナグラキア、当時の文明の最先端を有す。
おちょこみたい。紀元前2世紀。飲み物を入れるのはこの形が適しているのはユニバーサルデザインなのかしら?
もう面白いことばかりで、へぇ〜へぇ〜と連呼していたらモノマネされました。笑
暇な時間に変な子が来たからか、スタッフみんなにとても気に入ってもらい、お土産までもらってしまったー><
ちなみに、帰ってきて物知り顔でマンマ家族に報告したら、みんな知っていました笑
こちらは小学校の頃から、文化人類学もしっかり勉強するので、、日本では縄文時代は教科書2ページ、授業は5分なのに!
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