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マンマ・ラウラの料理の原点「伝統なくして革新なし」:インタビュー
イタリアオンライン料理留学「Serie A」の講師をお願いしている、マンマ・ラウラ先生。
プーリア州出身、郷土料理研究科であり、3男児の母であり、私のマンマでもあります。
そんな彼女に改めて、彼女の料理への想いについて聞いてみたくて、インタビューしました。
「あぁ、料理ってこんなに楽しいものなんだな」と思わせてくれる情熱のこもった言葉の数々に、料理の原点を思い出させてくれます。
↑朝起きて良い匂いがすると思ったら。。!
それでは、インタビューいってみます。
1)いつから料理への情熱を持ったの?
私の記憶がある時から!
特に良く覚えているのは、おばあちゃんの隣に座っていると、おばあちゃんが食材や料理1つ1つの香りをかがせてくれて。料理ができてくると、1つ1つ全部味見させてくれて、こうして料理を覚えていったの。
それから、私の世代のイタリアでは当たり前だったのだけど、良き女性、良き妻、良き母になるようにしつけられたわ!笑
2)今はどうやって料理を磨いているの?
まずは食材を学ぶの。
腕前いかんもあるけれど、まず重要なのは素材。
旬を尊重することが何よりよ。そうすることで、本物の(genuino)、そして本当の(reale)、味に行き着くことが出来る。
3)1番好きな食べものは?
全部!うーん、選ぶとしたら、オーブン料理かな。
4)では、1番料理するのが好きな食べ物は?
みんなは「Lauraはお菓子を作るのが上手」というけれど、実は、私が好きなのは魚なのよ。
5)今は料理学校で教えてるでしょう?どういった経緯で始めたの?何を主に教えているの?
今は、プーリア州が運営する料理学校で教えているわ。
私は「発見された」のよ!料理学校の秘書にね。
私の料理をどこかで見たみたい。それで、材料はシンプルで、伝統料理からレシピも変えていないのに、モダンで革新的な料理になっている、とビビっときたみたい。
私のモットーは「Senza trazione non c'è innovazione(伝統なくして革新なし)」
それが料理学校の方針と合っていたようで何より。
学校では、前菜からデザートまで全部教えているわ。
それから、おもてなし料理の組み立てなども。身内や友人同士のインフォーマルなおもてなし、結婚式のようなフォーマルなおもてなし、お誕生日会、バカンスのビュッフェ、などなど。
料理に加えて、ゲストをどうお迎えするかや、テーブルコーディネートなども教えているわ。
6)ズバリ、マンマはなんで料理が好きなの?マンマにとっての料理とは?
私は、料理が大好き、お客さんをお迎えするのも大好き、料理を誰かと共有して、さらなる発見をするもの好き、それから、みんなと一緒にいるのが大好き!
「Senza trazione non c'è innovazione(伝統なくして革新なし)」
この言葉が私のモットーであり、私と私の料理を表していると思う。
私の出発点は、シンプルなレシピと、本物で、旬で、土地の食材。
あとは、想像力を自由にはたらかせるだけで良いの。
食感や味の組み合わせを実験しながらね。
どの料理にも、歴史やストーリーがある。どの材料も過去の記憶を蘇らせてくれる。
だけど、今日には、この土地でも境界線はどんどんなくなっている。
だから、まさにこの自由があるから、色々試して、新しい料理を開拓して、今までと違った驚きを楽しむことが出来るのよ!
如何でしたでしょうか?
彼女の言葉には「料理を心から楽しむ」ことに溢れていて、思わず、ずっと首を大きく縦に振りながらニヤニヤしていました。
美味しいもの作って、みんなで楽しんで、人生それが一番楽しいです。
そう、それで良いのです!
ーーオンライン料理留学「Serie A」ーー
HP:https://ciao-bella-seriea.jimdosite.com/
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(インタビュー後記)
料理の原点を思い出させてくれました。
はじめてオレキエッテをマンマに習った時のこと(写真)。まとまらない粉を夢中になって捏ねて、真剣に形を作って、ようやく出来たパスタ。
美味しかった。本当に、美味しかった。
「買ったほうが早いじゃん!」そんなつまらない言葉は、あれ以来一度も浮かばなくなりました。
便利な食はいくらでも溢れています。
でも、豊かな食は自分の手で作るものです。
GDPなんてなんのその、人生は楽しむためにあるのです。
P.s. 誰か、今度私もインタビューして下さい!