身体の痛みを知ることが、リスクマネジメント能力と共感性を育てる。
先日、地域を元気にするための新しいプロジェクトをはじめよう!みたいな集まりがあって、その企画委員として話合いに参加しました。
そのとき、地元の子供たちにどういうイベントを提供するのがよいだろう、というテーマになって
ある男性が話していたことが印象的だったので、ここに報告します。
最近の子供はケガが少ない
いま、公園では、遊具の設置が少なくなっているそうです。
それは、子供がケガをしたときに、公園を管理している市町村の場合、管理責任を問われるようになったからだといいます。
もちろん、老朽化したものをそのままにしておくのは良くないことで、それでケガした場合は、管理者の責任になると思うのですが
普通に遊んでいてのケガまで、管理者が追及される社会になってきているそうなのです。
「責任の所在」が重要視されるなかで、
遊具を補修するくらいなら、撤廃してしまったほうが、管理者も安心できるということで、遊具が減っていると話していました。
公園の遊具が少なくなった
それだけが原因ではありませんが、
昔に比べて、大人が子供の遊び場をしっかり環境をコントロールするようになって
子供がケガをする機会が少なくなっているというのは、確かにそのように感じます。
また、室内でゲームをする子供が増えたことも、ケガをする機会が減っている要因になっています。
身体で痛みを感じることが、成長には大事。
ケガをするのは良くないこと。
かわいそうなこと。
そういうイメージを持っていますが、
身体で痛みを感じる経験が、将来大人になったときにリスクマネジメントに繋がる大切なことなのだと、その男性は言っていました。
痛みを知らなければ、その痛みを避けるにはどうしたらいいのか?という発想が生まれないということです。
それに比べて、ゲームでは、ゲームのキャラクターがケガをしたり死んだりしても、操作している本人は痛くも痒くもありません。
それでは、どういう環境で、どういう動きをしたら、ケガをする危険があるのか、そういう直感が働かなくなってしまうのです。
身体の痛みは心の痛みでもある。
↑昨日の記事
心の痛みは、身体に出ることもあります。
身体のサインは、心のサインでもあると思っています。
身体の痛みを知っているということは、
心の痛みにも敏感になれると思うのです。
これは、私の考えですが
身体で痛みを経験している人は、他人の心の痛みにも寄り添える人のように思います。共感性が高いということです。
だって、心が動くとき、実際には身体でもそれを感じているから。
「胸にぽっかり穴が空いたよう」に虚しいとか
「髪の毛が逆立つくらい」に驚くというように
感情は身体で感じていると思うのです。
大怪我をして、いっぱい痛い思いをした方がよいとか、そういうことではもちろんないのですが
身体の痛みを知っている人は、人の心の痛みも想像しやすいのではないかと思っています。
大人になって役立つ記憶
子供と一緒にいると
ついついケガをしないように見張ってしまいます。
甥っ子2人がじゃれあっていると、
すぐ「大丈夫?痛くなかった?」とか聞いちゃうし
お兄ちゃんのほうが身体が大きい分、お兄ちゃんに「そんな風にしたら危ないよ」とか教えてしまいます。
もちろん、大怪我にならないように
ちゃんと見守ってあげることは大切ですが
お互いじゃれあったときに
どうなったら自分が痛いのか
どうなったら相手が痛いのか
それを経験することが大切なのに、その機会を奪ってしまっていました。
子供の大切な学びの機会を奪わないように、気をつけたいと思います。
子育てについての過去記事↓
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