【疑問】国家神道なのに信教の自由があった。なぜ?【動画】「神道」入門 ー神道とは何か、基礎を分かりやすく解説ー より 明治期の神道
ずっと不思議に思っていて、でもその謎を謎のまま放っておいたこと。それは『明治になって信教の自由が保障されるようになってキリスト教なども大っぴらに信仰できるようになったけど、国家神道ともいうよね、どうなってるの?』という疑問。
YouTubeで偶然オススメに出てきた動画を見たら氷解したので、ちょっとみなさまともシェアしたく記事にしてみました。
国家神道なのに明治時代は信教の自由があったよね、なぜ?
カンタンにいうと…明治期というか戦前は、神道は「宗教」じゃなかったんですって!
えええ〜ですよね。お祓いするし、お賽銭投げてお願いするし。御祭神とかいうし。宗教じゃない??どういうこと???
そこには明治維新にあたり、神道を国教化したい明治政府と、それまでは神仏習合が常態であり、ある種の利権を持っていた仏教(特に浄土真宗)との攻防、近代国家として『信教の自由を認める』とする憲法との兼ね合い、などの複雑な事情があったようです。(Wiki『神社非宗教論』、Wiki『国家神道』より)
近代国家と宗教の関係。確かに一筋縄ではいきそうにありませんね…。
最終的に明治政府は、神社を格付けし、一部の神社を官国幣社とし、神職には布教活動させない、神道を説かせないようにしたそうです(官吏だそうなので、国家公務員だものね。宗教活動はできない、もっぱら神社の祭典や儀礼を行う、と。お祓いはどうしたんだろう??)。神道に「教義ない」理由の一端も、この明治政府の方針にもあるのかも、と感じました。
ちなみに国家神道という呼び方は戦後にGHQが持ち込んだのだそうです。
件(くだん)の動画の題名は『「神道」入門 ー神道とは何か、基礎を分かりやすく解説ー』。では具体的にどういう説明があったかというと…
氷解した…というか、明治の人たちも、いろいろ矛盾を抱える『国家神道』と『近代国家』の折り合いをつけるために、努力されたのだなぁ、特に「神道を宗教でないものとする神社非宗教論」や「神社の神職による宗教的活動は禁じられ」には、そのウルトラCの理屈に、え?存在そのものが宗教じゃん、と思わずツッコミを入れてしまったほど、でした。でもね、今の人たちも、別に自分は神道を信仰している、と思っていないですよね、普段。でも初詣にはいくし、神社で七五三はするし。合格祈願するってことは、神社の神様を信じているってことだし…。自分自身であれ?ってなる。
日本人の基層にある神道。とーにかく奥が深そうです。
浅い知識のまま書いたので、間違っていたら、ごめんなさい💦。ご指摘いただければ、調べて訂正します。
本記事で紹介したのは『「和の道」神道・日本文化チャンネル』というYouTubeチャンネルの『「神道」入門 ー神道とは何か、基礎を分かりやすく解説ー』という番組です。文字通り「神道」入門、その歴史や仏教との関係、明治期での扱い、現在の在り方、私たちとの関わり、など、多角的にしかもコンパクトにまとまっていて、わかりやすい番組となっています。
ご興味のある方は、ぜひご覧ください。
おまけ:さらに見識を広げたり知識を深めたい方のために
ちょっと検索して気持ちに引っかかったものを載せてみます。
私もまだ読んでいないサイトや見ていない動画もありますが、もしお役に立つようであればご参考までに。
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