彼と村上春樹の小説
20歳のころ片想いのお相手がいました。
「近くにいると、誰もが一度は好きになってしまう」という位モテる人。
どこが特別だったのか?
特に話上手でもなく
特に何かに秀でているわけでもなく
どちらかと言えば目立たない感じ。
「彼女作らない主義」を明言していました。
特別な点と言えば、
まわりの皆にとっても親切なところ。
そして親切にされた皆がみな
「私だけに、特別に、 親切にしてくれている。」
という思いに満ち足りる。
「彼と私だけ」みたいなクローズ感
そういうのを作るのが上手だったのかも。
*
「私だけに特別に 物語を書いてくれている。」
「彼(本)と私だけ」みたいなクローズ感
村上春樹さんの作品からもこういうのを感じる。
その昔、彼が村上作品を読んでいるのを目にしたから…余計に思うのかもしれないけれど。
もしサポートいただけたら何か体験に使います。そして、それをまた文章にします。