「塩の道」序曲&初!野湯の変てこな旅④
最終日、「塩の道」から大きく方向転換して、七倉山荘から高瀬ダムの上流部、高瀬渓谷のトレッキング開始。湯俣温泉という温泉と河原で入れる場所や噴湯丘があるということで、何かの本で見たような場所に想いを馳せて、スタート!
日本で二番目に大きな「高瀬ダム」へ
昨晩は21時過ぎに就寝なので、もう4時前には目覚め、朝食へ。
七倉山荘から上流、高瀬ダムまでは、マイカー規制があり、4人ずつ乗合タクシーが運んでくれます。相部屋のおじさん二人と好青年風の若者一人と自分。湯俣に行くのは自分だけ、3名は、「ののの、野口五郎岳」の方面へ。
同乗した人たちで割り勘にして、一人数百円。
ダムの天端でタクシーは止まって、ここから湯俣へ行く人、五郎さんへ行く人と別れます。
「お気をつけて~」と皆さんと別れ、タクシーは後からも何台か来ますが、湯俣の方に行く人は居ません。往く道は一人!
高瀬ダムから湯俣温泉へ
いつの間にかアスファルトの道は終わり、オフロードの車が通れる道に。
湯俣温泉「晴嵐荘」
高瀬ダムから少し早めに歩いて2時間、ようやく湯俣温泉の宿が見えてきました。
行きのタクシーの中で、「湯俣温泉に行く方は、ジップラインがありますんで、頑張ってください」と言われましたが、「ジップラインって何?」ということで、現地に着いて分かりました。
下は激流が流れているので、スリルあります。腕力必要で、女性一人はキツイかもしれません。誰か来た時に手伝ってもらうのが良いのか…。
小さな釣り橋を渡って、ようやく晴嵐荘。
水を頂き、アクエリアスを購入、ここまで来たら、噴湯丘まで行くしかない。昨日行った女性に聞けば、「股下まで水に浸かってしまい、増水で流されそうになった人がいたから、気を付けて」と。
これが、天然記念物「噴湯丘」!
軽い気持ちで、歩き始めましたが、なかなか見えてこない…。
吊り橋を渡って、アプローチするも、まだ、対岸に渡れそうにありません。
頭の中には、水曜スペシャル、川口浩探検隊のエンディングテーマ、いやロッキーのあの曲が流れます笑(若い方、分からないので、ごめんなさい)
聞いたところによると、天国にはこのような形をした「黄金の城」があるらしい。今回の旅の終着が、このようなような形だとは…!
2時間半で、ここまできて、股下びしょぬれ、最後溺れそうになり、たどり着き、予想以上の達成感!温泉が造った自然の造形美というか美しさのあまり、神さま、聖霊様を感じ、感謝しました~
高瀬川にて、祝!「野湯」
天然記念物なので、触れないというか、恐れ多くて近寄り難い噴湯丘。
このまま、水曜スペシャルなら、夕日をバックに撤退というところですが、まだ、温泉に浸かっていません。
ということで、誰もいないので、こちらで、すっぽんぽんになりまして、祝!「初、野湯」となりました。少しぬるめですが、野湯に浸かりながら、改めて、我らが郡司さん(誰も行かない秘湯・野湯の開祖?)の凄さを身に染みて感じました。いま、どうなさっているのでしょうかね~
再び、七倉山荘、大町へ
川を渡る時は、こけたら終わりなので、電子機器をジップロックに一度入れて、何とか渡り、ひたひたと下山。
高瀬ダム到着、「野口五郎さん」の方から下山してきた人たちは、丸太が流されて、川を渡らなくてはならず、足元泥だらけ。湯俣から来た山ガールお二方と相乗りタクシーで、七倉山荘まで。年に何度か一緒に登山しているという京都から来た仲良しの二人組でした。噴湯丘のお風呂にも入ったけど、途中、雨に降られて、20-30cm増水して危険を感じ、今日往復は幸運ですよ、とのこと。(感謝!)
タクシーの運転手さんのおススメで、スパークリングのリンゴジュース100%を頂きます。これが最高に美味しかった!加工用のハニールージュという品種で作ったジュースで、疲れもすっ飛びます。
山登りシーズン、土日祝日は、バスが大町まで、出ています。七倉ダムを見てからは、爆睡。あっという間に大町の市街地に着きました。
また爆睡の中、気がつけば、「まつもと~、まつもと~」と響き渡る駅アナウンス。下山が一緒だった京都山ガールさんと再び遭遇。これから、特急しなので名古屋経由で京都まで帰るそうで、
「明日から、会社頑張りましょう~!」
「また、どこかで~」
久しぶりの信州の旅、やや、変てこな旅となりましたが、リフレッシュ&元気が出る旅でした~。 (2024.9)