電撃!上州・湯宿温泉&SLみなかみ②
電撃で、金曜夜に、湯宿温泉に着き、今日は、かつての三国街道の須川宿に寄って、水上駅に向かいます。朝は快晴ですが、午後からは大雨の予想。とは言え、地方のバス旅、鉄旅はスケジュールの選択肢が少ない…。
土曜朝は気分晴れやかに、散歩から。
湯宿温泉、朝の散歩
さらに薬師堂の裏には遊歩道らしき案内があるけど、この橋は渡るのも怖いくらい木が腐食している…
朝食後、須川宿へ
暑くなる前に散策終了、ここで、ひと風呂浴びて、朝食。接骨院を開いているだけあって、朝食は、ヘルシーな料理が並びます。
お客さんが多くないので、どちらのお風呂も入ったら扉閉めれば、男女関係なく入れます。繁忙期はまた違うルールかもしれません。
バスは、国道に並行して流れる赤谷川を渡り、あっという間に台地の上に駆け上がっていきます。数分で、「たくみの里」というエリアに到着。ここは「里山テーマパーク」ということで旧須川宿の面影を残しつつ、古い民家や自然と歴史を活かして、山村らしいものづくりのいろいろと体験できるような場所、やはりテーマパークなのです。
ありそうで、なさそな「里山テーマパーク」
須川宿資料館
宿場通りの真ん中に、ひっそりと資料館があります。この日、自分が一人目の訪問者。職員のおばさんが、館内の電気をカチッと付けてくれて、マンツーマンで、たくさん、ご教授してもらいました。
三国街道は、上州・高崎と越後・寺泊を結ぶ古道。高崎から「渋川」「中山」を経て、今宿、布施、須川、相俣、猿ヶ京、そして、上州の最後の宿は「永井」となります。その後、一番の難所「三国峠」があり、上杉謙信が越え、参勤交代の大名もたくさん通りました。
旧本陣の梅沢家(現15代目)の提供の資料が館内にずらりと並び、保存されている書物を紐解いたら、新発見もありそうです。山形は「かみのやま温泉」の上山藩の藩主も参勤交代で通った資料が残っており、経費削減でわざわざ遠回りして江戸に向かったとのこと。越後や東北の藩は財政ひっ迫の藩が多かったようです。
たくみの里を一周~
続いて、得意のレンタサイクルで、たくみの里を廻ります。
この道を上杉謙信も、越後の毒消し売りや瞽女(失明した女性の旅芸人)も往ったのでした。さらには佐渡金山があったこともあり、往来が盛んだったとのこと。
三国山は、下記の通り、sericoさんが歩いてくださってます。基幹の街道とは思えない険しいところもあります。いつか三国峠を越えてみたい!
昔の大名行列の記録では、一日でこの須川宿から三国峠の向こうの三俣宿まで11里強を行ったというので、40km以上を歩いたことになります。恐るべし江戸時代の人々。
中心部に戻って来て、一休み。こちら広い売店のスペースの半分以上は、地元の野菜のオンパレード。電撃旅行でなければ、買い込んでしまいそう。
後閑から水上へ
お昼前のバスで、上越線の後閑駅に向かいます。バスは1時間に1本もない。
左手に利根川を見ながら、一気に山が近づいてきます。水上温泉の深い渓谷が見えてきたら、「水上駅」。
駅前はそこそこの賑わいです。それでも全盛期は温泉客や登山客で、こんなこんなもんじゃなかったんだろうなぁ。
奥利根の名水、コーヒーとパスタの店で、ナポリタン。地味に昭和レトロ好きは多いと思うので、この路線はまだ行けそうですよ。店内は家族連れから、女子旅の方々も。
突然の豪雨、そして…
ここから本日乘る機関車を、SL広場に観に行きます。ここは転車台があり、子どもたちのあそび場もあり、JRのお姉さんがびしょぬれになって子供たちと遊んでます。小鉄君たちには最高のひと時か。
高崎機関区は二台のSLが現役で走っており、D51とC61で、どちらも大型の蒸気機関車。近くで見ると迫力があり、生き物のような機関車です。
もう一度駅に戻って、乗車準備です。
が、しかし、ぽつぽつと雨が降り始めましたが、あっという間に土砂降りに…。
小降りになって、駅構内に戻りましたが、上越線全線、運転見合わせのアナウンス。30分経っても、1時間経っても、状況変わらず。テツさんたちは、構内をそわそわ、ホームへも出たりはいったりする人も現れました。
そして、雨は止みましたが、1時間半以上待ったあげく、沼田までは1時間後に開通しますが、SLは本日運休のアナウンスが……
過去の乗車記録から
こんな時に、テツとしての品性が試されます。自然の不可抗力にはどうにもならず、幸い、駅員にクレームを言うテツはごくわずか。鈍行列車に乗る人、代行運転のバスを待つ人、みなかみ町へ移動する人などなど。
もう一泊しようか迷いましたが、結局、上毛高原駅まで、関越バスで移動。そこから帰宅の途に着きました。隣に座った学生らしき二人のテツさんは、「さすが、鉄ちゃん、みんな心得てるよね。運休のアナウンス流れたら一気に解散みたいな感じで。普通の駅構内なら、大ブーイングでしょ」「でも、子どもたちはちょっと可哀そうだな」と、仰る通りです。
上毛高原で新幹線の切符を買い直し。ちなみに、指定席券は返金でしたが、上毛高原駅からの乗車券は上毛高原は後閑と水上の代替駅?みたいなことで、水上→上野はそのまま使えました。
ということで、「本日はThe End」ですが、タイトルに「SLみなかみ」を謳ったので、過去の乗車記録載せます!
この日も春の小雨の日でした。
こちら、水上駅に入線。迫力あります!
利根川を右に見ながら、汽車は緩やかな下り勾配をゆっくりと走ります。水上行きの汽車の方が、煙りもくもくで、走るんでしょう。
沼田駅を出発して、利根川を渡ります。何度も川を交差しながら、渋川の手前で、吾妻川と利根川の合流地点。ここが最大の見どころでしょうか。
我らがテツ、中興の祖、宮脇俊三は、「蒸気は乗るよりも、見る方がイイ」なんて言ってましたが、やはりほどほどに乗るのもイイです!
こちらで、下車して、ちょうど「特急草津」が向かいのホームに入線。
急行から特急に乗り継いで、上野に向かうのでした。SL乗った後は、やはり特急くらいで、上野に向かうのがちょうど良し!
是非、群馬の一泊、電撃&渋い旅の参考にしてください~ (2024.09)