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毒消し売りの旅(まとめ)

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昔、越後に「毒消し売り」という商いをする女性たちがいました。いくつかの書籍から、この生業の発祥や歴史をささやかながら追いかけてみます。 (見出しの写真は、写真家小林新一氏「報じら…
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記事一覧

消えた角海浜(企画展)巻郷土資料館

1年以上前に、コロナ禍で、見つけた越後の「毒消し売り」の記事を過去にいくつか書いていまし…

こういち
3か月前
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毒消し売りの旅⑥(越後の女性とその社会的背景)

さて、毒消し売りの旅も佳境。今回は毒消し売りから少し派生して、絶版の「越後の女性とその社…

こういち
1年前
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毒消し売りの旅⑤(毒消し売りの背景)

今回は、現在手に入りやすい毒消し売りについての書籍を紹介しながら、毒消し売りにつながる背…

こういち
1年前
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毒消し売りの旅④(安吾新日本風土記より)

さて、毒消し売りの旅4回目、坂口安吾が残した毒消し売りについて残りの部分を追いかけます。…

こういち
1年前
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毒消し売りの旅③(安吾新日本風土記より)

毒消し売りの旅③、今回は、坂口安吾の「安吾日本風土記」を読んでみます。彼が残したものは、…

こういち
1年前
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「毒消し売り」の旅 (秘められた旅路より②)

上記の写真は、新潟市の写真家小林新一氏が昭和30年代に撮ったもの。まだデビュー前の写真で、…

こういち
1年前
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「毒消し売り」の旅 (秘められた旅路より①)

今回のこの旅は旅と言っても、本を辿っての旅となります。しかし、実際に調べに行くやもしれませぬ。 どこまで行けるかも分からないですが、始めてみます。 岡田喜秋 新編「秘められた旅路」日本の紀行文の歴史は古く、紀貫之の「土佐日記」、菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)の「更級日記」は、平安時代のもの。今から千年前に女性が書いた紀行文など、世界にどのくらいあるのかと言われたらほとんどないのではないかと思います。 岡田喜秋氏は、「旅」の編集者を務め、「日本の秘境」「山村を歩く」