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読書録*2022年9月

冊数だけを見れば月毎に減少していっているようですが、読書は分量ではなく中身ですから。
今月こんなにも少ないのは、『指輪物語』を読み返していたせいです(断言)。
久しぶりに超大作に身を投じるには、慣らすまでにだいぶ時間がかかりました。

そんなわけで、読書メーターによる記録がこちら。
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読んだ本の数:4冊
読んだページ数:869ページ
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ん?
読書メーターちゃん、冊数はあってるけど、ページ数は間違っていないかな?
さすがにそんなに薄くないぞ?

それでは、今月読んだ本を振り返ります。

1.山田章博著 『久遠の庭「十二国記」画集第一集』(新潮社、2014)

これはもう「読んだ」に入れていいでしょう?
解説は冒頭のみだったけれど、旧WH版の十二国記を読み切った気分ですよ、わたしは。
やっぱり挿絵の力はすごい。
最近の作品ほどそう思います。
「この作品にはこの絵」という強力なタッグがあると、世界観が安定するし広がるのですよね。
そういう意味で一番切り離せないのは、わたしの中ではルイス・キャロルの「アリス」とテニエルのあの不気味な挿絵です。

2.J.R.R.トールキン著、瀬田貞二・田中明子訳『指輪物語<1> 旅の仲間(上1)』(評論社、1992)

映画再上映を記念して読み始めたのですがね。
重厚な文章と世界観に圧倒されて、最近ラノベばかり読んでいたので、長編対策筋力が衰えていました。
目下、リハビリ中です。
これは文庫版なので、第1部が4分冊されているのですよ。
だからこの間では、ようやく堀窪村に着いたところです。
遅い。
歩きの旅めちゃくちゃ遅い。
それがいい。

3.J.R.R.トールキン著、瀬田貞二・田中明子訳『指輪物語<2> 旅の仲間(上2)』(評論社、1992)

古森を抜けて、ようやく馳夫さんに会えた…… よかった……
それにしたって、徒歩での旅は平気で「そのあと2週間はこんな感じでした」みたいにさっくりと時間がすぎるので、ほんとうに大変ですね。
しかもおそらくかなりの強行軍ですよ。
焦っている馳夫さんについていくホビッツ、ちょいちょい小走りになって、その度に馳夫さんが速度をゆるめてくれたのかと思うと、ちょっとほっこりしますね。
あとはそうそう、グロールフィンデルの出番がアルウェンに取られちゃったからな、映画で。
残念残念。

4.J.R.R.トールキン著、瀬田貞二・田中明子訳『指輪物語<3> 旅の仲間(下1)(評論社、1992)

裂け谷に数ヶ月も滞在してるっての、本当に時間の流れがゆっくりだなぁ。
それだけ準備にも議論にも時間がかかるということなのだろうし、出発前に斥候を各方面に立てるというのは当然なのでしょう。
通信機器のない世界線での徒歩の移動と情報収集には、これほど時間がかかるのだ……
この巻はわたしの大好きポイントである「太陽を探しにいってきますね」があるやつです。
大雪でも平気な顔してるレゴラス、ほんと好き。
あと映画の影響で勘違いしていましたが、アラゴルンもボロミアもホビッツの面倒をよくみていました。
さすがにフロドはアラゴルンが担当しますが、それ以外の3人はふたりとも状況に応じて適当に振り分けていました。
…… とすると、ピピンがボロミアをあれほど慕ってデネソールに忠誠を立てるの、確かに半分はムカついたから、なんだろうけど、もう半分はボロミアの最期なんだろうな。

バーリンの墓を目の前にしたときのギムリの心境たるや。

まとめ

以上、4冊でした。
久しぶりに原作読んで、映画も見て、『指輪物語』と「ロード・オブ・ザ・リング」の内容がだいぶごっちゃになってるなって再認識しました。
危ない危ない。
のんびり旅を楽しんでいる間に、実は新しく買った積読が4冊ほどありますし、漫画はちょいちょい読んでますし、積読されてる漫画の新刊もあるしで、とにかく大変です。
本を読む体力…… 新作を読んで狂喜乱舞する体力を…… ください……

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