本棚ならべなおし
開店してからもうすぐ2週間が経ちます、本棚本書店@吉祥寺ブックマンションです。
今日は開店後はじめて、本棚の整理に行きました。
はじめて棚を作ったときは、棚に入るだけたっぷりと本を選び、ぎっちりと詰め込んだ本棚を作りました。
ぎっちりすぎて、用意していた置き物とか、ブックスタンドは使えずに、屋号と特集名を用意するのが精一杯、という感じでした。
ほらね、わたしの好み全開。
これでも結構がんばって絞ったんですよ。
なんですけど、それから2〜3日後には
「詰めすぎた……」
と、はや反省モードに入っておりまして。
というのも、一般論になるんですが、人は「売れてるもの」を買いたいんですよ、基本的に。
そして、「ぎっちり詰まった棚」というのは、「売れていない」ということでして。
いや、売れてないんだけどさ。
そもそもブックマンション自体、本がたくさん売れるような本屋さんではない、というのがあります。
あくまでも個人が、採算度外視で趣味で本棚を作っているというのが実態だと思っているのですが、採算が取れているのはおそらくごく僅かの棚、およびオーナーだけなわけで(オーナーが儲かってくれなければ困る)。
ブックマンションでは棚主が交代で店番をするのですが、たまに「今日の売り上げ」をアップしてくれる方がいるんですね。
で、だいたい1日で3冊から多くても10冊くらいしか売れない。
お店には100棚以上の本屋が入っているわけで、売れる割合がとことん低い。
そんな中で、自分の棚の本が売れないのも、ある意味で当然とといえば当然なので、その辺は気にしないのですが。
でも売れてほしい。
思うに、娯楽物を買うには、売り場にも「余裕」とか「遊び」が必要だと思うのですよ。
「だれかが買ったんだな」
「売れてるんだな」
という隙間。
本棚の余白。
それが余裕に繋がる気がします。
余裕があれば、そこに心が引き寄せられ、視線が引き寄せられる。
ような気がする。
そんなわけで、今日は本棚から断腸の思いで4冊ほど本を引き下げ、代わりに置き物とショップカードを置き、ブックスタンドは置けなかったけど、本の表紙が見えるような配置に変えました。
こんな感じ。
ちょっとは見栄えが良くなったかな。
あ、行ってみたらシリーズの1巻がお買い上げされていました。
嬉しい限り。
お買い上げいただきありがとうございます。
あなたのために、2巻はそのままにしてあります。
ふふふふふ。
そんなわけで、ぼちぼちや本棚に手を加えつつのんびりやっていこうとおもいます。
どうぞ遊びに来た際には、本棚本書店をよろしくお願いします。
一応告知です。
12月23日(土)15時から、お店番をさせていただきます。
本棚本書店をのぞきにでも、おしゃべりをしにでも、お買い物でも、ぜひお越しください。