作業で疲れてはいけない

これは、
昔、ある大手メーカーに伺っていた時、
本社の営業企画部のAさんが
よく口にしていた言葉。

Aさんは、
本社に配属になるまで
長く支社で営業をされており、
そのとき培ったノウハウを体系化し
全国の営業マンたちを応援できないかとお考えになっていた。

本社の仕事は、
普通ならルーティン業務だけで
1日はあっという間に過ぎたと思う。

なのにAさんは
その激務の合間に、
自分のノウハウをマニュアルにし、
会社に提案しようと
一人、準備を進めていたのだ。

それは大変だったろうと思う。



作業で疲れてはいけない。


今思えば、この言葉で
Aさんはルーティンワークに負けそうな自分を
必死に鼓舞していたのだと思う。

なるほど
「作業」と「仕事」は違う。
どんなに忙しくても、「作業」は時間を消費させるだけだ。
たとえアップアップであっても、
常に
自分にしかできない「仕事」をどう生み出すか、
考え続ける気概を持つことが大事だと思う。
新しい「仕事」を生み出すことしか
自分を次のステージに上げる方法はないのだから。



今も少し忙しくなると、
Aさんの顔や声をよく思い出す。

もっとも
今の私は加齢もあって、
作業で疲れてしまうことが多い(笑)。
大変まずい、と思う今日この頃である。

作業で疲れてはいけない。

お互い頑張りましょう、ご同輩。

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