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きのこ散歩*2022/10/8菌友さんときのこ狩り・その1
菌友さんのグループがきのこ狩りに行くというので、私も混ぜてもらって珍しく採取目的のきのこ狩りに行くことにしました。採取目的とはいえ、みなさん観察好きなメンバーですから、食菌以外も探して楽しいきのこ散策になることが想像できます。楽しみ!
エリア的には私もよく一人で行く山なのですが、行ったことがないポイントを案内してもらいました。林道や登山道が色々あって広く楽しめる場所なのです。登山や山菜採りでも親しまれている場所です。
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駐車場所のすぐ横にこんなのが生えていました。ヌメリイグチあたりかな。幸先良いです。
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こちらはたぶんクリフウセンタケ。フウセンタケは勉強中で自信がありません。きのこはひとつひとつ特徴を地道に覚えることでしか詳しくなれないんですよね。観察会で習ったり、菌友さんに教えてもらったりしながら覚えていきます。きのこやるには人脈も必要です。
今日の一番の目的はムレオオフウセンタケです。
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さっそくありました。ムレオオフウセンタケはとても大きなきのこで、傘の大きさは手のひら大になります。色も若干紫がかった赤茶色で特徴的なので一目見て覚えられました。
ぎゅうぎゅうに密集して生えています。迫力あります。
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フウセンタケのなかまでこんなに大きくなるものはないので、これは覚えやすくていいですね。しょっぱなから大収穫でズッシリ重い!嬉しい。
ムレオオフウセンタケの傘は濡れるとぬめりがあります。
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傘から垂れたぬめりのある水滴が森を映しこみ、キラリと光ります。美しい……。
きのこ観察好きのなかまだと、撮影を待ってくれますし、みんなも撮影するのでゆっくりできていいですね。みんなで採ったきのこを最後にまとめて山分けします。これが採取目的のみの方だと撮影する暇もなく次々引っこ抜いてしまうし、採ったものを分けず採った人の分になるので競争になります。私にとってはそういうのはあまり楽しくありません。平和的に楽しみたい。
基本的に食菌の採取も、その日食べきれる分だけ採るのがポリシーです。乾燥きのこは好きでないし、保存用は不要ですから、必要以上に採りません。それが山の環境を守ることにもつながると思うからです。
落ち葉の下に幼菌もいました。だるまみたいでかわいい。
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こういう幼菌も採りません。また、傘が開き過ぎたものも採りません。食べごろのものを、食べる分だけ、山の恵みをいただきます。
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これは……食べられそうだけど似た毒きのこがあるので手を出せないやつです。同定に自信がないものは置いておきましょう。
わからないきのこは、採らない、食べない、人にあげない。鉄則です。
こちらはとってもおいしそうに見える毒きのこ。
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誤食のとても多いクサウラベニタケです。とてもきれいで、おいしそうに見えますよね。地味なきのこは食べられるというのは迷信です。行政の作っている毒きのこ注意喚起写真って、わざとおどろおどろしく撮っているのでは?と疑いたくなります。毒きのこの実物はこんなにきれいでかわいくておいしそうなんです。
きのこのかわいさ知らしめたい!毒きのこだってかわいい。私はそれを提唱していきたい。ついでに、毒きのこも生態系に欠かせない生き物なので、むやみに駆除しないでほしいってことも付け加えておきます。
白いボールのようなものが見えたので、ドクツルタケでは?と近づいてみます。
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こちら、頭だけ出ていたのを菌友さんが執念で掘り出しました(笑)ドクツルタケだと思って撮影していたのですが、帰ってきてから写真をよく観察すると、ドクツルタケではないような……。
傘の端っこにとても短い溝線があるように見え、柄もササクレではなくだんだら模様っぽいです。もしかしたら傘の色の抜けたミヤマタマゴタケかもしれません。
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落ち枝に、まさかの天然シイタケがありました。栽培品ではない天然のシイタケはとても珍しいので、みんな大喜びです。私も野良シイタケ(栽培種の胞子が逃げ出して野生化したもの)は見たことがありますが、本当の天然シイタケと思しききのこは初めてです。
みんなでワイワイ収穫してお昼になりました。昼食をとってから別の場所へ向かいます。
【つづく】
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