見出し画像

サイコパスの登場する小説

伊岡瞬さんの、『代償』

気分の悪くなる小説でした。
だが、引き込まれ、続きが気になり一気に読んでしまう。

この小説には、サイコパスが登場します。
彼の特徴
良心がない。
人を平気で傷つける。
人の心をかき乱し喜ぶ。
自分の手は汚さず、人を操り、実行させる。
狡猾。
計算高い。
平気で噓をつく。

彼の周りでは不審な事件が起きています。



主人公は、少年時代、サイコパスに幸せな家庭を破壊され、何もかも奪われ、どん底の人生を歩むことになります。

しかし、そのままでは終わりません。

大人になった主人公は、この悪と対峙することになります。

これは嫌なミステリーです。


私が、サイコパスを認識するようになったのは、
中野信子さんの『サイコパス』を読んだ時かもしれません。
サイコパスは、必ずしも凶悪な殺人鬼とは限らず、社会に溶け込んでいる者も存在する、ということを知りました。

今まで現実社会でも、何やらこの人は変だな、と思う人達がいました。
その人と関わると、とても嫌な気分になる。
平気で嘘をつく。
計算高い。
お金が大好き。
相手に罪悪感を抱かせる。
人の善意につけこむ。

そんな人物が、権力者だと大変です。
知能が高いサイコパスは厄介です。
捕まらないように知恵を絞るサイコパスは厄介です。
資本主義社会で生きていくには、彼らの特徴は、向いているかもしれません。

犯罪を実行に移す者も厄介ですが。

最後に、内容紹介したいと思います。

平凡な家庭で育った小学生の圭輔は、ある不幸な事故をきっかけに、遠縁で同学年の達也と暮らすことに。運命は一転、過酷な思春期を送った圭輔は、長じて弁護士となるが、逮捕された達也から依頼が舞い込む。「私は無実の罪で逮捕されました。どうか、お願いです。私の弁護をしていただけないでしょうか」。裁判を弄ぶ達也、巧妙に仕組まれた罠。追いつめられた圭輔は、この悪に対峙できるのか?衝撃と断罪のサスペンスミステリ。

伊岡瞬「代償」内容紹介(裏表紙より)


読んでいただき、ありがとうございました。



いいなと思ったら応援しよう!

りむ
またいつでも遊びに来てくださいね😊 I wish you every happiness.