
エヴァンさま、それって遊び心なんですね
〈JPHのイニシャル刻印、逆さまの真相は?〉
ショコラリスト®︎サユリです。
大好きなチョコレートを食べつつ、ヘルシーライフも両立しながら楽しんでいます。
そんなわたしがお勧めしたいショコラとして、ジャン=ポール・エヴァンの腹筋タブレットを前回紹介しました。マッチョやトレーニングしている人にもお気に召して頂けるギフトでもあります。
こちらのAbdosタブレットの試食レポもしたいと思っていた矢先、なんと、大変なことに気づいてしまったのです!
ジャン=ポール・エヴァンのイニシャル刻印、JPHが逆さまに刻まれていたのですよ〜

これって事件です!
製造ミス?
それともモールド(型)の製造ミス?
まさかこんな初歩的ミス、エヴァンさまには考えられません!
早速、購入した新宿伊勢丹のブティックに問い合わせたところ……
パリ本店から届いてきた時点で、確かに上下逆さまでAbdosのミニタブレットがコフレパッケージに詰められていたとのこと。
玉子不足によるパティスリーの品薄をカバーするための緊急輸入のせいか、雑な詰め合わせで来たのでしょうか?
わたしの問い合わせに、日本のスタッフがパリに確認を取ってくれました。
翌日、伊勢丹のブティックからの、というかパリ本店からの回答は、
「これは逆さまではなく、遊び心だそうです」

右は天地反転なのに刻印は正常

え? エヴァンさま……
そーゆーことなんですね?
ミスではなくって、遊び心
*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
堂々と言い切られはしましたが、何とも微妙な回答では……?
確かにもともとエヴァンさまのショコラには遊び心あります。
例えば、最高品質のショコラで作った定番の大人のシュセット(ペロペロキャンディ)とか……

チュッパチャップスみたい?
定番のロングセラーです
あるいは、葉巻そっくりのショコラとか…

はたまたびっくりするほどリアルなショコラのヴィンテージサングラスとか……

ここいらへんは、分かりやすい遊び心ですね。
パッと見には分かりづらいのですが、例えば今年2023年のバレンタインパッケージも知的遊び心に満ちていました。

こちらのバロタン(箱詰め)のパッケージデザインにそんな高度な遊び心が潜んでいます。リボンを結ぶ位置によって、紳士のボウタイともなり、淑女のチョーカーにもなるのです。

こちらのバロタンの絵柄も遊び心にあふれていますね。エッフェル塔をかぶった鹿や凱旋門を背負ったオーストリッチ。「こんなものがあったらいいな……」というファンタジーです。
箱そのものがアートなので、捨てらなくて困っております 笑

こちらも2023年の限定バロタン。
エヴァンさまのお顔がお茶目に描かれていますよね。
そして、よくよくご覧くださいませ。
箱の蓋の右側に記されている文字を。
L’AMOUR 愛
FOU! ばか、または狂気
もうエヴァンさま自ら名乗っているではないですかっ!
遊び心なのか、本心なのか、どちらとも取れる表現ですよね。さすがです!
しかもショコラへの純粋な情熱を「こんなものがあればいいな」とのクエスチョンフレーズと共に表現した、ひとひねりも、ふたひねりもして、ショコラとして表現されていたのです。

中に詰め合わされた、見た目可愛いらしい黄色のクマちゃんにもご用心!口当たりのいいミルクチョコレートのプラリネでありながらもお口の中でのギャップ萌えに、そー来たかッ!と、わたしは驚かされましたよ。エヴァンさまのショコラへの情熱を超えた狂気が、ほんのりとしたスパイス感として絶妙に表現されていたのです。
そもそも、黄色のクマちゃんっていうのも、ありそうですなかった「こんなものあったらいいな……」というエヴァンさまのクリエイションではないですか!
というように、以前からショコラに美意識と遊び心を表現してきたエヴァンさまなので、なるほど、Abdos腹筋ミニタブレットも独特の遊び心できたのでしょうか。
それとも、ミスも遊び心に転換?してしまったという遊び心でしょうか。
わたしの想像では、モールド(型)の時点で、筋肉に詳しくない職人が、腰骨のラインを肩のラインと間違えて造ってしまったのかも……?
ミニタブレットは今年が初のようだし、サイズも小さいので、うっかり上下逆さまにイニシャルを入れてしまったのでは……とも考えたくなります。
でも、エヴァンさまからの正式回答は一言。
\ 遊び心 /
だそうです。
エヴァンさまなら、何でも遊び心にできちゃいますし、エヴァンさまなら、上下逆さまであろうとも許すしかないですね。
人生にユーモアは欠かせないように、
ショコラにもユーモアは欠かせないようです。
どんな時でも、意図せずとも、そこに堂々とユーモアを見出すセンスって素敵です。クスッと笑って食べると、さらに美味しく幸せになれますものね。
お読み頂き、ありがとうございます。
皆さんもぜひ日常の中で、美味しいショコラを、そしてユーモアを見つけて味わってくださいね。