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フィナンシェは特別

作り方やフォルムで、
マドレーヌと親戚のよう扱われることも
ありますが、全くの別物。

揃える材料に何か特別なものが
ある訳ではない。
準備さえできれば、
材料をぐるぐる混ぜて型に流して焼くだけ。

それなのに、何もかも全てが特別になる。

唯一、他のお菓子にはない工程。
それは、

"焦がしバター"

を作る事。
(マドレーヌだと、溶かしバター)

小鍋で茶色になるまで加熱する

これが、得も言われぬ風味を生み出す。

目を背けたくなるような量のバターを
加熱していく工程だけで、
もう、特別な事をしてる気がする。

混ぜながらギリギリまで加熱していく。

これさえ出来れば、
あとは準備してあった材料を
順番にぐるぐる混ぜていくだけ。
泡立てる必要もないし、
混ぜ方に気を使う必要もない。

私が使っている型は、欧州で買ったもの。


型にバターを塗って、小麦粉をはたいて、
冷蔵庫で待機させておく。

という超面倒な工程を毎回していたけど、
参考にしたレシピ動画で、
フィナンシェは、油脂分多いから、
何もしなくて良い。

と、言っていて、思い切って
何もせず焼いてみたら、大丈夫だった。


シリコンの型も便利そうだけど、
面倒な金属製の型が好き。


海外で買った型は、結構錆びやすいので、
型から抜いたら、
すぐに洗ってしっかり拭きあげる。

そこまでが、
フィナンシェの工程に含まれている。

面倒くさいのって、
愛着が湧く


焼き菓子の食べごろを、
検証したことがある。

シンプルなクッキーを瓶に入れ、
焼いたその日から、
毎日2,3枚食べる。

当日は、普通。
翌日は、ちょっと美味しくなる。
翌々日は、もっと美味しくなる。
次の日が、一番美味しかった。

1w以上経つと、油分が酸化してきて、
風味が落ちた。

フィナンシェの場合、
サクサクしてて焼きたてが一番、
という人もいるけど、
私は断然、3日待つ派。

誰かに差し上げる時でも、

「今日食べるより、明日以降がオススメ。」

と、個人的嗜好を押し付けちゃう。

バターがたっぷりの焼き菓子には、
共通してる食べごろだと個人的には
思っている。


もうひとつ
フィナンシェが特別な理由。

それは、初めて食べた時の衝撃かも。
と言っても、大人になってからのこと。

オットと結婚する事が決まり、
ブライダルフェアへ。
そこで試食した
地元の小さなフランス菓子店の
フィナンシェが、美味しすぎて。

その時は、フィナンシェも知らなくて、

ぬぁんだっ‼️この美味いマドレーヌはっ‼️

みたいな感情だった。

その後、個人的に店を訪れて、
結婚式の引き出物の一品として
注文したのは言うまでもない。

あの時、出会ってから、
ずっとあなたが好きです。

フィナンシェさん♡

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