
ボロボロのお菓子
一番古い記憶は、4歳、5歳くらい。
幼稚園の記憶は、嫌なことばかりで
楽しかった記憶がないけど、
私の一番幸せな記憶は、大好きだった
パン屋さんのこと。
いつも、買うものは決まっていて、
オニオンブレッド
クランブルが乗った菓子パン
クリームパン
このどれか一つだった。
"オニオン"が玉ねぎで、"ブレッド"がパン
と知ったのは、比較的早かったけど、
クランブルの乗った菓子パンは、
ちゃんとした商品名を思い出せない。
ボロボロした粒が乗っていて、
食べる時、ボロボロこぼれるから
"ボロボロのパン"
という、身も蓋もない名前を付けていた。
あの"ボロボロ"が、
クランブル、とか
シュトロイゼル などと言う名前だと
知ったのは、お菓子作りを再開した
30代になった頃だった。
(※クランブルと、シュトロイゼルは、
ほぼ同じように扱われますが、
厳密には、違います)
そもそも、"クランブル"を
ご存知でしょうか?
ショーケースに並ぶようなケーキだと、
あまり見かけないかなぁ。
素朴な焼き菓子の上に居るから。

クランブルの上から更にアイシング
普通に作っても、焼き菓子には
バター、小麦粉、砂糖をたっぷりと使う。
そこへ、おいしさとカロリーを
上乗せするのがクランブル。
サクサク、ザクザク。
下の焼き菓子の食感との相乗効果が
クセになるのだ。
クランブルらしきものを、
食べたことはある人は多いかもしれない。
何で出来てるか知っていますか?
えぇ。予想通りです。
バター、砂糖、小麦粉
が、基本配合。
冷静に考えると、笑っちゃう。

同じものを、同じものの上に、
更に乗せて焼いているという…
クランブルは古くからあるイギリス料理のレシピではなく、食料が配給制になった結果生地の材料が不足し、パイの材料を節約する必要が生じた第二次世界大戦の時期にありあわせのものを使って作れる簡単な料理として広まった
クランブルは、特にりんごなどの
フルーツや、チーズケーキと相性が良い。
一度タルトや、チーズケーキの上に乗せると、
次から何も乗せないのが、少し寂しくなる。
菓子パンや、マフィン、パウンドケーキ
にも、合うよなぁ…

作り方は、簡単。

フープロだと一瞬
あーだ、こーだ、クランブルの事を
書いているうちに、焼き上がった〜

1日ががり
大人だけど、
ボロボロこぼしながら、頂くのです。