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背徳感少なめ、幸せいっぱいで
最近アフタヌーンティーに行くことが増えた。
なんとなくハードルの高いスイーツの楽しみ方だけれど、一度越えてしまえば「これは今回も行かなくちゃ」「こっちも良いな!」と、選択肢が【行く行かない】ではなく【どこのアフタヌーンティーに行くか】に変わる。
それにしてもそんなに頻繁に行くわけにもいかない。
なにせ量が多いから、罪悪感も多大なのだ。
だからこそ、このくらいの量がちょうどいいね。
ザ・カフェ by アマン
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セイボリーは過去の誰かの写真を見た感じ、違うシーズンのアフタヌーンティーであるに関わらずほぼ同じものと、全然異なる内容のものとがあったから、スイーツの切り替わりよりも長期スパンでの交代選手なのかもしれない。
![](https://assets.st-note.com/img/1678630555534-dPNOT0LjYG.png?width=1200)
散りばめられたペッパーが全体に滅茶苦茶よくきいていて美味しい。
パーツは3つなのに、統一感が生まれている。
どれもサクッと食感と、やたらと塩味をきかせた旨みたっぷり一口でそのサクサク全部を楽しめてしまう具材とで構成されている。
サニーレタスとかルッコラ的な葉っぱすらも、なんかやたらとウマイ。
柚子のパルフェ 苺のソース
![](https://assets.st-note.com/img/1678630618314-r8EUBAVedm.png?width=1200)
なるほど全部が全部苺かと思いきや、柚子が登場する。
でもしっかりと印象が苺だ。
コクのしっかりとあるアイスに、柚子の酸味と苺の甘さと…なめらかに、しなやかに、するすると入ってくる。柚子の酸味が食欲をそそる。スプーンを入れた時点では結構しっかりなのに、口に含んだ瞬間に柔らかくスッと溶けて、味わいの余韻がフワリと生み出される。
単調な味わいじゃない。
食べるたびに、色々な溶け合いの掛け算が様々な顔を見せてくれて、楽しい。凄く幸せな気持ちになれる。
苺のスープ
![](https://assets.st-note.com/img/1678630629513-JGgL26RmAz.png?width=1200)
ぐはーーー濃い!!!
スー…プ???スムージーに近いかもしれないし、いやそれ以上…苺のソースをそのまま飲んでいるようだ。
上のホワイトチョコとクリームは、もちろん別々に食べるも良し、スープに沈めても楽しめるらしい。私はこのスープの濃さに恋をして、最後までそのままを愛したかったので、そのまま食べた。美味しい。
苺のムース
苺とクリームチーズのモンブラン
苺のパート ド フリュイ
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こんなに全部が苺なのに、全部違っていて、でもやっぱり世界観に繋がりがあって、でもでも全部が違う。ひとつひとつが面白く素敵な作品だ。
こういうところが、アフタヌーンティーの魅力だよなあ、と思う。
小さいながらフィナンシェの甘やかな味わいが染み込んだしっとり感は凄い。
パートドフリュイは見た目的には標準的なものでありながら、そのとろけ具合は感動ものだ。ムースの華やかに溢れる苺々しさにもうっとりしてしまう。どれも柔らかさに感銘を受けるが、その折々に生地の食感を良いアクセントとしてはさめているのも素敵だ。
苺とピスタチオのシューパニエ
![](https://assets.st-note.com/img/1678630646296-y9SjprxNM4.png?width=1200)
今回のアフタヌーンティーの主役な気がする。
可愛いが圧倒的である。可愛い。
丁寧に円の部分を抜き取って、ソロリソロリと少し割っては口に運ぶ。
甘やかな味わいがポッと口の中に灯る。あぁ、なんだか幸せな緊張感。
中には溢れんばかりのピスタチオクリーム。シルキーな甘さとベリーの酸味の調和はとても愛らしく華やかだ。それにシュー生地のあの独特な甘さがホロホロとなめらかなクリームの中で遊んでいる。とても楽しい。
アフタヌーンティーというものは、非日常の代償に、結構な背徳感も付きまとう。人間の罪深さである。
それを、少し日常寄りに、だからこそ背徳感も少なめに、幸せはいっぱいに。幸せって量で決まるものじゃないからね。…なんて、素敵なアフタヌーンティーなんだ。
さてそんなことを書いておいて、実は今日は、背徳感がわりと高い方のアフタヌーンティーを楽しんできたわけで。
その時々で、良い選択ができますよう、色々な選択肢をもちたい。