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自分を思い出せる、好きなこと

言葉の暴力を、甘く考えないで欲しい。

死ねとか、そういう存在を否定するような分かりやすいものばかりがソレではない。誰にとっても大したことのない文字の羅列だとしても、世界でたった一人、私にだけは効くみたいな呪いだって存在するのだ。


私が意にそぐわないことを発言すると、あの人はよく、「きれるよ」と言う。どんな気持ちでその言葉を使うのだろう。その4文字が私にとってどれだけ残酷な言葉か知っていて、敢えて使うのか。電話越しで私が、溢れて止まらない涙と震えで呼吸ができなくなっているのに気が付いているのだろうか。

明らかなトラウマ。それを脅迫に使うのって、わりと普通にDVなのではと思う。「他人なら絶対アウトだけど…私はいいよね、許してね」というようなことを言われた。いやいや、なんで1人例外なの、アウトかセーフかで言えば全然アウトなんだわ。冷静にはそう思ってはいる。

でもさ、呪縛なのか愛なのか、結局私は許すし許して欲しいし、この先も一生あの人のことは好きなんだと思うよ。


そんなこんなで、絡みついてくる真っ黒な感情に溺れて泣きながら、でも昔よりはちゃんと、自立した自分の尊厳も心の中で守れるようになった。

1人で、たくさんの幸せな時間を過ごした。大丈夫、確かに焦がれた自由とは少し違うのかもしれない、大丈夫、確かにまだきっと誰かに軽蔑される異常な生き方に囚われているかもしれないけれど、大丈夫大丈夫。

だって皆だってあるでしょう?人に言えないようなこと。傷。トラウマ。

不安。

そんな中で、ちゃんと自分を肯定できる生き方を持っているから。
大丈夫だよね。


東京チョコレートサロン、という素敵なイベントに行った。
こういうところに1人でフラッと行けるのも、ちゃんと今の自分があるからだ。

bar&chocolate CACAOTAIL
カカオテール

この…チョコのトロォっととろけ流れ落ちるグラスのビジュアルには抗えん、可愛すぎる。

4種類のカカオを試食させてもらい、アルアコを選んだ。芳醇で華やかな風味の豊かさが好きおぶ好き。

…ゆっくりと、じんわりと、楽しみながら不安になってくる。あれ、一緒に注文したカヌレ、ちょっと来なすぎじゃない??店員さんも時折手空いてるように見えるじゃん…これ絶対忘れられてるよね……。
流石にコレは、というタイミングで声をかけて、

用意してもらった。可愛いので許す。

バーガーカヌレ〜栗〜

カヌレを横に切ってクリームを挟めるなんて愛くるしい発想、誰が発明したんだろうねえ。

表面はカリッとしつつ、チョコがたーぷり染み込んでいる、という表現で合ってるのかな、しっとりしていて。濃厚なマロンクリームとの境界が曖昧で、一緒に美味しい。

可愛らしいバーガー袋に包まれて。
上の栗と一緒にかぶりつく。
それぞれの美味しいが、ギュッと合わさるのがたまらなく堪らん。
栗とカヌレを繋ぐ白いホイップとかもスっと入ってくるシンプルな感じで凄く好きだ。

甘さがたっぷり濃厚で、甘さの厚みというのか奥に根付いた穏やかな苦味のコクというのか、大人な味わいとも言える。カヌレの良いところがしっかりと生きたカヌレだ。

あぁ〜…タイミング的に、パフェは無理だった。
でも知っている、多分この後、会場のチョコを色々見た後にでも、また挑戦するんだろう。

した。
そりゃあもう、3、4回くらい、挑戦した。
店員さんに罰が悪そうの断られるの、こっちも心がしんどい。でも羨ましすぎた。

「あ、1個ならご用意出来ます」
うおおぉ〜〜!!優勝〜〜!!!                                                                                       
こっちもカヌレ、乗ってるんだがな。
美味しいから許されるのよな。許す。

もう〜可愛さの権化過ぎない?
良い、好き、超生きてて良かった、明日も生きよう。

なんだこのトップのクッキー、形が可愛すぎる。

下から見上げる感じも可愛いだろう。360度どこから見ても可愛い。いっそ420度くらいから見ても間違いなく可愛いだろうという気持ち。

グラスの中に在る世界。その美しさにこれからスプーンを差し込み蹂躙するのよ。やばい、その背徳感、超熱い。

…大丈夫、パフェが好きな人なんて、大概変態だ、と、思う…一緒にしてゴメンな。

バニラアイス、チョコアイス、クリームと、チョコの食感素材と、うんうん、オシャレにメレンゲとかさ。華やかな味わいのソースとか。

ワクワクが、楽しさが色々様々溢れて、王道な味わいの美味しさが、ちゃ〜んと押さえられていて。
それは全くもって王道だけに留まってはいない。

えっ、やばやば、それぞれのパーツ、普通に王道どころと見せかけて、超チョコ要素加算してるのよ。白の部分…ホイップクリームとかさ、カカオパルプとかなんだわ。

チョコレートサラミの入ったパフェって何?
最後、ラズべリーとバルサミコのソースとか、攻めすぎ。何も書かれていないが、多分もはや上のクリームやらチョコやらと混ぜ合わあせて食べることが前提になっている。

レベル高っ。

いいよなあ、こういう考えて世界観を感じて全身全霊で楽しめるパフェ。ほんと良い。


物販の方も楽しかった。
凄く楽しかった。
せっかくのイベントだし少し覗くだけくらいの気持ちだったのに、凄く買った。知らなかったとても良いお店との出会いもあった。

アクセサリーやらも買ってしまった。

可愛すぎん????

製作者の、愛が詰め込まれすぎている。再現度がべらぼうに高い。

本物のカカオ豆を使っているんだとか。

本物のカカオポッド…これ、夢だった……。

改めて、チョコが好きだなあという自分の気持ちを再確認できた。それに、最近は忙しさにかまけて好きな気持ちとちゃんと向き合えていなかったなあという気付きもあって。

素晴らしいパフェと対話しながら、泣きそうになった。ゆっくりじっくり味わうって、そういう時間って凄く大切だ。


なんやかんや、まあ人生なんやかんやあるものなので。何があったとしても、この世界では、とりあえず自分は自分として生きられるよなあ、戻れるなあ、って。そういう場所を、大事にしたい。

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