まめごはん
そのむかし。
豆が苦手だった。
その中でも特に、グリーンピースが苦手だった。
シュウマイの上に載っているヤツの存在の意味が分からず
毎回食べるたびにひとしきり文句をいったあと、ぴっとはじいて食べていた。ヤなコドモだな(笑)
ちゃんと好き嫌いなくありがたく頂かなくては!と今ならわかるが、当時はほんとに嫌いだったので、目の敵にしていたのである。
そもそも豆全般があまり好きではなかった。
そしてそんな豆嫌いのワタシが、なにより苦手だったのが、豆ごはん。
これまた、ごはんにまぜる意味が・・と(笑)
でも、この場合、ほかの豆の料理と違って、なぜか、豆が混ざっていた場所のご飯に豆の甘味が移った部分は大好きであったので(めんどくさいな)
母が豆ごはんを炊いた時には、豆だけをはずして、あまくなったご飯をたらふく食べていたのである。うま~(*´ω`)
もちろんワタシのお茶碗から、大量のおまめさんがハハのお茶碗に集団疎開していったので、ハハのまめごはんは文字どおりの「まめまめまめまめまめまめまめまめまめまめごはん」になっていた。
見た目も食感も、豆だらけで、お世辞にもおいしそうには見えなかった。
って、誰のせいや!!(´-ω-`)
でも、そうして手に入れた、甘いまめごはん(風味)の、「豆抜きまめごはん」は、とっても美味しかった(*´ω`)
ハハにしてみれば「豆の甘味がおいしいと思うなら、一緒に食べればいいじゃない(パンがなければケーキを・・の口調で)」というところだろうが、いやいや豆の甘い味がついたゴハンが好きなのだ、とワタシは強く主張したい。
ゴハンの食感と豆の食感がどうしても相容れないのだ。
あ、でも、お赤飯は好き(*´ω`)
ってことはやはり、緑の豆と相性が悪いのか・・。
そしてそんなワタシに育てられたムスメは、やはり「豆抜きの豆ごはん」が好きな大人になった。
しかし、ムスメとワタシが大きく違う点がある。
それは、丼もののときに、つゆだくが好きなのはワタシとムスコ。
ごはんに色がつくのはあまり好きじゃないのがムスメ。
オットはなんでも食べる(雑)。
お互いにお互いをまったく理解できない。
なんで?なんでそれがいいの?!って感じ(笑)
同じご飯を食べて育っても、食べ物の好みの細かいところはそれぞれ違っておもしろい。
そういえば姉弟でも、姉はどちらかというとカロリー多めのものが好きだが、ムスコは肉より魚派。
キミは修行の身なのか?という感じの献立をお好みになる。
もちろんポークステーキなどの脂身もきれいにはずして食べる。
その横で「脂がおいしいのに~」と不思議そうにその行為を見守る姉がいる。
幼いころに同じものを同じように食べさせていたのに、こんなに逆方向にいくとは思わなかった~(笑)
そんなことをつらつら思っていたら、
あぁ、またハハの炊いた豆ごはんが食べたいなぁ。(豆ぬきで)
「アタシも!!」