観察するイッヌ

毎朝思う。

ワタシがメイクするのを、穴が開くぐらいじーっと見ているチョコ。
その熱視線たるや、これだけ真剣に熱意を持って見つめてくれたら
ワタシのお肌の毛穴もピュッと引き締まるに違いない！と確信できるレベル。（残念ながら引き締まったという報告は上がっていない）

最初から最後まで視線を外すことなく、じーっと見ている。
なんだろう？興味があるのかな？
え？もしかして「この人誰？」って思ってて、メイクが終わったら「あ、ママでした」みたいな？
やめてやめて！！それはやめて！

今日もまた、あっつい視線でワタシを見つめているチョコを感じつつメイクしていて・・ふと思った。

これだけ毎日真剣に見ていたら、もうメイクの手順を覚えているよね？

だったら、ワタシが疲れてメイクするのがめんどくさいなぁと思っている時に、チョコが代わりにやってくれるっていうのはどう？

化粧水を塗るのは、ワタシの肌に塗っているのかチョコの肉球にしみこませているのかワケわからなくなりそうだけど（笑）
意外とメイクブラシなんかは、肉球に挟んで上手にできるんじゃないかなぁ？あぁそうだったらいいのになぁ〜。ワタシの妄想は広がる。

ちょっと疲れて帰ってきて、あぁメイク落とししなくちゃ〜でも眠いなぁ〜って時に、チョコがいそいそとやって来て、拭き取りシートでクレンジングしてくれたらどんなに嬉しいか！！

そして朝も、洗顔だけしたら、またチョコがいそいそとやって来て、化粧水から始まりメイクまで手際よくやってくれたら、どんなに嬉しいか！！

広がりゆく妄想の世界にしばし身を委ねてみたら、いや〜楽しいわ〜。
いそいそとやって来るチョコの姿を勝手に想像して笑ってしまった。
やだ、ワタシ、ちょっとヤバイんじゃ・・（笑）

・・とここまで考えていてはたと気づいた。
チョコ、メイク手順を覚えているようで、実はただ見ているだけでなーんも記憶していないんじゃないか？・・・うんありうる。
だってチョコだもの。みつを。

よし、試してみよう。
そこでワタシは、いつも通りの手順でスキンケアを始めた。
そしてチョコはいつもの定位置でまたじーっとワタシを観察。
はい、化粧水、乳液、そして・・いつもならそこで下地クリームと行くところであるが、そこでいきなりまた化粧水を手に取ってみた。

するとっ！！

なんとっ！！！

チョコが下地クリームを前脚でトントン、と叩いたのである！！

・・・なわけもなく。（笑）

もちろん全く意に介せず、ただただビー玉のようなつぶらな瞳でワタシを見つめ続ける犬がそこにおりました。
やっぱり「見てるだけ〜」だったんだな、チョコ（笑）

「見てるです」