『教養は児童書で学べ』を読んで
みなさん、こんにちは。
学びと実践のために『教養は児童書で学べ』という書籍で紹介されている教養に効く児童書10冊をまとめていこうと思います。
よろしくお願いします。
今回は『教養は児童書で学べ』の概要と読み盗った3つのこと、そして紹介されている児童書10冊をリストアップします。(「能動的な読書」を目指しておりますので、「読み盗(と)る」というアグレッシブな言葉を使わせてもらっています。)
『教養は児童書で学べ』の概要
著者の出口治明さんは、APU(立命館アジア太平洋大学)の学長をされています。「知の巨人」と称されるほどの読書家で、寝る前1時間の読書を毎日続けてらっしゃるそうです。本書は全10章で、1章につき1冊、計10冊の児童書が紹介されています。
著者の紹介のために、出口さんのお人柄がわかる動画を貼り付けておきます。(素敵です。)
では、『教養は児童書で学べ』から読み盗った3つのことを書いていきます。著者である出口さんの文章を引用するのが一番効果的だと思いますので、キーセンテンスを引用しキーワードに太字をつけました。
まず1つ目は、
①魅力は色彩にあり
ということです。
『はらぺこあおむし』もまさにその通りです。あおむしも蝶も太陽も、とても大胆な色の使い方をしています。まさに情熱とエネルギーに満ちた色使いです。p20より
『アンデルセン童話』は、暗い内容のものも多いですが、色彩が実に豊かです。それも心に残る理由ではないでしょうか。p107より
児童書(特に絵本)の魅力は色彩にある と読み盗りました。
続いて2つ目は、
②ルールは 可変/不変 どちらもあり
ということです。
『エルマー』には、子どもに伝えておきたい人生のルールも詰まっています。正義もその一つです。p161より
『モモ』は時間という高度な観念を子どもに教えてくれるだけではなく、今の社会(常識)に対する鋭い批判の目を養ってくれます。p252より
常識やルールは、可変/不変 どちらもあり得る と読み盗りました。
最後に3つ目は、
③みんなちがって みんないい
ということです。
世の中には、自分とは違うものの見方がある、自分とは違う価値観を持つ人がいるということを、『さかさ町』は子どもたちに教えてくれます。p138-139より
私たちは、ついつい人間が万物の霊長で一番上にいるのだと思いがちですが、『ナルニア国物語』を読んでいると、動物や妖精にもそれぞれの世界があって、決して人間だけがすぐれているわけではないことがわかります。p273より
人間・生物、みんなちがって みんないい と読み盗りました。
最後に、紹介されている児童書10冊をリストアップして締めさせていただきます。
紹介されている児童書10冊リスト
1.『はらぺこあおむし』(エリック・カール /もりひさし 訳)
2.『西遊記(上・中・下巻)』(呉承恩 /伊藤貴麿 編訳)
3.『アラビアン・ナイト』( ケイト・D・ウィギン、ノラ・A・スミス 編/坂井晴彦 訳/W・ハーヴェイほか画)
4.『アンデルセン童話集(全3巻)』(アンデルセン /大畑末吉 訳)
5.『さかさ町』(F.エマーソン・アンドリュース 作/ルイス・スロボドキン 絵/小宮由 訳)
6.『エルマーのぼうけん』(ルース・スタイルス・ガネット 作/ルース・クリストマン・ガネット 絵/渡辺茂男 訳)
7.『せいめいのれきし(改訂版)』(バージニア・リー・バートン/いしいももこ 訳/まなべまこと 監修)
8.『ギルガメシュ王ものがたり』(ルドミラ・ゼーマン/松野正子 訳)
9.『モモ』(ミヒャエル・エンデ/大島かおり 訳)
10.『ナルニア国物語(全7巻)』(C・S・ルイス/土屋京子 訳)
次回は『はらぺこあおむし』(エリック・カール /もりひさし 訳) から読み盗ってみます。
最後までお付き合いいただいて
ありがとうございました。
では、またです。
貴重なお時間をありがとうございます。よき時間となりますように。