見出し画像

クマ避けのTシャツデザインした


ストアの方に入れてあるんだけど、「クマと遭遇しませんように」という願いを込めたTシャツをデザインした。まぁ、半分宣伝記事だからそれが不快な方はここで離脱してください。

カメラをもって山歩きをしていると様々な動物に遭遇する。
過去、実際に出会った野生動物としては、

熊、ニホンカモシカ、鹿、イノシシ、アナグマ、キツネ、リス、サル、オオトシカゲ等と遭遇した。

やはり体格の大きな熊やイノシシには出来れば遭遇したくない。

過去、特に熊と出会った事は何回か有る。一番怖かったのが、山梨県は四尾連湖から精進湖に抜けるルートを縦走していたときだった。四尾連湖までは舗装道路があり観光客も多いが、そこを起点とし蛾ヶ岳(ヒルガタケ)を超えた辺りから人が全くいなくなる。とってもマイナーなルートで過去数度このルートを利用したが、人とは誰もとすれ違わなかった。それ故なのか、野生動物の天国で何種類かの動物と遭遇した。リス、アナグマ、イノシシ、熊などに出会った。

ここで熊に出会った時は、正直、「ああぁ~人生終わったなぁ~」と思うくらい怖かったのである。

針葉樹林帯の山道を通っていた時、進行方向向かって左側の斜面、そう私から30m位斜め上、結構な急斜面の灌木の中で人がかがんで何かを掘っている様に見えた。

針葉樹林帯の中でなおかつ太陽光の差さない部分だつたので良く見えなかった事もあった。
てっきり人だと思っていたので大声で「あの~すみまぁせんぇ~ん・・」と声をかけてしまった。
で、振り返ったその顔は・・人では無かった。
熊は私を見るなり山の斜面を猛ダッシュで駆け下りてきた・・
私も反射的に来た道を猛ダッシュで駆けだした。

走りながら、いつ追いつかれるのだろう・・と、ああぁ~人生終わったなぁ~と観念した時であった。

ところが、いくら走っても追いついてこない。で、後ろを振り返ったら熊がいなかった。
見通しの利く山道で、熊の方は、私とは反対側に駆けていったのであった。
つまり、熊も怖かったわけだ。

もう1つ恐怖を感じた話。
これは、山形県と秋田県の県境に位置している鳥海山に撮影に行った時の話である。

海側から見た鳥海山
早朝の鳥海山


1泊2日の予定でカメラ仲間の友人と自動車で鳥海山まで行った。
1日目は、麓の町の散策や海の撮影をしたりして民宿に一泊だが、夕食は地元の人に紹介された小料理屋でその日の新鮮な魚介類を堪能した。高級なお店では無く、街中の小さな間口のカウンター席が数席程度でおかみさんが1人で切り盛りをしていた。港町だけ有って魚の旨さは折り紙付きだった。

食事をしながらおかみさんに、「明日、鳥海山に登る予定なんですが、何か危険な所などありますかね・・」という切り出しに、そうそう・・と思い出したように「何年か前に鳥海山に人食いグマが出て被害があって・・」云々の話を聞かされた。

まぁ、話はハナシとして、少なくとも我々が遭遇する訳は無いよなぁ、という楽観的な想いで山を登りはじめた。山の中腹くらいまで来た時、大きな広場が有った。天気も良かったし、何処かで休憩でもと思い広場の中頃にさしかかった時、風の中に強烈な獣臭が漂ってきた。背筋に冷たいものを感じた。
強烈な獣臭からして、つい今し方にこの広場を横切った可能性があり、周囲に広がっている強烈な獣臭から恐らく熊しかいない。以前、上高地の岳沢でニホンカモシカと遭遇した時も獣臭がしたが、それとは違う。とにかく、正体が不明なので、ほぼ駆け足でその場を立ち去った。幸にも熊には遭遇しなかったけれど、前日のおかみさんの話が頭に刷り込まれていたの恐怖心も倍増だった。

上記以外では、上高地で熊に遭遇したが、それは笹原で遊んでいた小熊出会った。しかし、どこぞかには親熊がいるので足早で退散。

私は山歩きの時はクマ避けの鈴などは持たない。目的の1つが写真撮影で動物写真も撮りたいからである。撮影の為に動物とは出会いたいけど襲われたくない、という矛盾がある。クマ避けスプレーも北海道のヒグマ多発地域以外でアレを持ち歩くのチトしんどい。

で、人のいない山に入るときはいつもハラハラ・ドキドキしている訳であるが、それを少しでも防止しようと熊避けTシャツをデザインした。

「熊に遭遇しませんように」「熊に出会いませんように」という願いの元、デザインした。
色が、アッシュとオリーブの2色のみ。山に行くと撮影の為に地べたに寝そべったりする。
つまり汚れるわけで、そんなヨゴレも目立たない様に白は避けた。

熊のシルエットは、黒では無く、焦げ茶。そしてそのシルエットは山の中にある看板の熊と同じ物。
さすがに看板の文字は少々エグいのでOradano明朝フォントを使った。

アッシュとオリーブでは値段が違う。これは仕入れ値が1000円ほどもオリーブの方が高い。心外である。
私としては自分で使いたいからデザインし、購入したいのに・・

「熊避け」という点にリアルな効果があるかは不明。もし「あります」と表記したら、消費者庁に苦情が殺到するだろう。
あくまで精神的な熊避けの意味で、自身の思いに「熊を避ける」というすり込みをして危険意識を持つ、という効能。

他の色・・例えば黒地も考えたけど・・それだとシルエットは白・・うぅーん・・北極なら良いんだけど、日本に白熊いないからなぁ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?