【本】「あやうく、未来に不幸にされるところだった」- 今を生きる幸せの探求
今回は、堀内進之介氏と吉岡直樹氏による『あやうく、未来に不幸にされるところだった』という本を紹介します。
この本は、facebookで感想を見て、なんとなく今の私が欲している気がして手に取りました。
基本的にはマインドフルネスに通じる内容で、いかに「今」にフォーカスを当てるかを様々な視点から描いています。
未来への不安から解放される
人は、起こってもいない未来のことを考えて不安になりがちです。
よく例えられるのが、コップに半分水があるのを「半分も」と捉えるか「半分しか」と捉えるかで、同じ量でも捉え方次第で気持ちが変わるということです。
この本は、そんな未来への不安に悩む人がいかに多いかを様々な観点から描いています。
幸せを見つける視点
幸せになるための本や「幸福学」に関する本を何冊か読んできた経験から、この本の考え方にも共通点を感じました。
例えば、もう少し自分にわがままになってもいいのではないか、周りが変わることを期待してはいけないといった教えがあります。
興味深い洞察
特に面白いと感じたのは、「推しとは距離を保つ」という話です。
推しは距離があるからこそ楽しく、嬉しいのだという考え方は新鮮でした。
近くなりすぎるとときめかなくなる、距離があるからこそときめくという洞察は興味深い。
推しは推しのままで、キラキラしててほしい。生活感は出さない方がいい。
不安への対処法
本書では、「あなたの不安は91.4%現実化しない」と述べられています。
そして、どうやってこの不安を無視していくかについて考えることを促しています。
人生に必要なもの
著者は「貯めるならお金よりも筋肉」と提案しています。
これには強く納得しました。
義理の祖母や義母との関係など、筋肉がなかったら入院が長引き、そのままメンタルもやられ、人生転落の一途をたどっていったと思います。
年を重ねるほど、本当に大事なことだと実感しています。
人間関係の秘訣
本書は「あわない人とはとにかく避ける」ことを勧めています。
私も自然とそうしているなと気づきました。
無理に仲良くしようとせず、距離を取るようにしています。
キッズライン社長の経沢香保子さんが、「人間関係は距離感のコントロール」と言っていて、大きく頷きました。
努力と選択について
本書は、無駄な努力を手放すことの大切さも説いています。
今続けている努力が正解かどうか考えすぎると、かえって選べなくなるので、ぼんやりとでもどちらかを選んでみる方がいいと提案しています。
やってみないとわからないことだらけなので、とりあえず選んでみて、必要なら戻ればいいのです。
小さな一歩の力
何かを継続するのが難しければ、小さく始めることを勧めています。
最初の小さな一歩を踏み出し、整理してちょっとだけやってみれば、意外とできたりするものです。
結びに
この本は、すべてが役立つわけではありませんが、1つか2つでもあなたの役に立つことがあるんじゃないかな。
知っていることも多かったですが、定期的に見直したくなる一冊でした。
人生を生きていく中で、時々壁にぶつかることがあります。そんなときに、読み返したり、内容を思い出すこともあるかもしれません。
今のあなたにピンとくることがあれば、ぜひ手に取ってみる時期かもしれません。