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【本】「家事か地獄か 最期まですっくと生き抜く唯一の選択」稲垣えみ子 (著)
稲垣えみこの『家事か、地獄か』という本のレビューをお届けします。
タイトルは少し挑発的だが、実際は地獄ほどではないです。
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文字起こしをAIにまとめてもらいました。
なんだか、今日は文体がきつめですが、ご容赦ください。
稲垣えみこさんをご存知の方も多いかもしれませんが、私は最近知った。
アフロヘアの元新聞記者。
大手の新聞社で働いていたよう。
私よりも少し上の年代の方で、バブルを経験している。
かなりイケイケな生活を送っていた方のようだ。
ご本人もそれを自覚している。
お金で解決したり、洋服も大好きで、いろいろ買って物をどんどん増やす生活をしてきたのだと思う。
私も似たような過程を経て、年をとっていったので、その気持ちがよくわかる。
電気を使わない生活への転換
しかし、東日本大震災があり、その後、電気を使わない生活を始めた。
原発問題から始まり、いろいろなところに問題意識があったのだろう。
どうやったら電気を使わずに生活できるかということを、ストイックに突き詰めていった。
普通の人には、ここまでできないだろう。
バブル時代を経験して、ブランド物を集めていた人とは思えないほど、とてもシンプルな生活をしている方だ。
シンプルライフへの理解
私は彼女の本を何冊か読んでいて、「寂しい生活」本を読むと、最も詳しく書かれている気がする。
結構衝撃的だが、理解できるところもある。
与沢翼さんのように、突き抜けた生活を貫いている人もいるが、一度欲しいものを手に入れる状態を経験しないと、そういう贅沢な生活の逆の方向には向かえないのではないかと思う。
その時期を経験しないと、あるいは「わざわざ買わなくてもいいよね」ということを身をもって経験しないと、大人になってもこじらせて、いつまでもブランド物に憧れる人になってしまうのではないか。
それが本当に欲しいものなら良い。
でも、世間に踊らせているなら?ずっと幸せにはなれない。
いつも渇望している。
個人的な経験との比較
私自身もそういう経験があるので、稲垣さんの気持ちがよくわかる。
一方で、夫を見ていると、まだ憧れの時期が過ぎていないように思う。
そのため、お金の使い方でよく喧嘩になる。
特に今は休職中なのに、今まで興味なかったブランド物の指輪など、不必要なものにお金をかけるので、最近は喧嘩が増えている。
認知症とシンプルライフ
稲垣は、自分のシンプルな生活と、親の介護などを通じて気づいたことを比較している。
彼女の母親が認知症になり、できなくなってしまった姿を見て悲しくなったそうだ。
一方で、修道女の人々は厳しい決まりの中で生活していても、認知症になりにくいそうだ。
同じルールに従って生活していると、体に染みついて、シンプルな生活を続けられるのだそうだ。
正確にいうと、認知症にはなっているのかもしれない。
でも、ルーティンを続けていられるので、周囲からわかりにくい、という話。
シンプルライフの効果
自分の生活をシンプルにすれば、比較的長い間自立して生活できるかもしれないという点に、私も強く共感した。
私自身も義理の祖母と義母の介護を経験し、認知能力が衰えていく様子を目の当たりにした。
その経験から、健康意識が高くなり、食事や運動に気をつけるようになった。
反面教師で、ああはなりたくないという思いが強く、どうすればそうならないかを考えている。
この本を読んで、生活をシンプルにすることが一つのヒントになるのではないかと感じた。
欲望は生きる力になる。
だから、若い頃はうまく使えば、自分を成長させる原動力にもなる。
歳を重ねるにつれて、欲望に振り回されるのがつらくなってくるのか。
そう感じることが増えたら、自分にとって大切なものが何か、振り返ってみるのも良いかもしれない。
自分で蹴りをつける
著者は毎日、自分のことを自分でやって、全部きれいにして、1日を追える。
自分の毎日に蹴りをつけている。
こんな生活、1人暮らしだからできると言われるらしい。
確かに、私もそう思う。
でも、なぜ、家族になると、役割分担になるのか。
みんな自分の始末は自分で蹴りをつければよい。
昔は、お風呂に入るとき、自分が来たものをそれぞれで洗っていたという。
洗濯機ができたせいで、役割分担がうまれる。
生活を便利にしているはずのものなのに、家事が偏って負担になる。
ご飯も同様。
なぜ、まとめてつくるのか?
だから、作る人が生まれる。
その方が効率がよいから。わかっているけど、考えさせられる。
私の生活に取り入れたいこと
家のごはんはシンプルに。
稲垣さんほどの徹底はできないけれど(野菜を干したり、冷蔵庫のない生活)、家のごはん、ケの日のご飯は「米、火を通すもの、火を通さないもの」でいいじゃないか、と。
他のものが食べたくなったら、外食する。それでいいのでは。
夫が何と言おうと、少なくとも今は休職中で、稼がないし、家事もしないもののいうことは聞かなくてよいだろうw
40代以降の方にお勧め。
著者の他の本を読んでいるからかもしれないが、とても読みやすく、1時間半から2時間ほどで一気に読み終えた。