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ニホンウナギ ちょぼ先生の自己流おさかな図鑑 vol.53
日本人が大好きな国民魚である「ニホンウナギ」のご紹介です。
・標準和名
ニホンウナギ
・漢字
鰻
・学名
Anguilla japonica Temminck and Schlegel
・分類(仲間分け)
ウナギ目ウナギ科ウナギ属
・大きさ
全長80cm前後になる。
私は自慢ではないが、メートル級のニホンウナギを捕獲した経験がある。 もうメートルを超えるとバケモンである。
金属バットくらいの大きさである。
・生息地と知名度(認知度)
北海道以南の日本各地に生息している。マリアナ諸島西武の海域で産まれ、黒潮にのって日本列島にやってくる。河川を遡上して定着する個体。汽水域に定着する個体。海域で定住する個体の3パターンが知られているが、ほとんどの個体は河川で定住するとのこと。
知名度は非常に高く、漫画で言うところのドラえもん並だと思っている。
・ちょぼ's コメント
日本人が大好きな魚の一つである。好きな魚ランキングがあれば必ず上位に来るであろう存在である。水産資源として非常に貴重で、江戸時代から高級魚として知られている。それもそのはず世界のウナギの消費量の70%を日本が食べている。国民魚と言っても過言ではない。
そのウナギだが資源量の急減が大問題となっており、近い将来ウナギが食べられなくなるのではないかと思う。ほとんどが養殖のウナギではあるが、その養殖のウナギは、天然のシラスウナギ(幼魚)を捕獲して大きくしている。なのでシラスウナギが採れないことには始まらない。
卵から成魚まで育てる完全養殖の意向が求められているが、まだまだ目処が立っていない。シラスウナギはサバの卵の膜しか食べないらしく安定的に供給ができないのが問題らしい。餌の確保が課題とのことを大学時代に教授が言っていた。
ウナギの粘膜と血清には毒があり、生食では食べることができない。ただし、65℃以上で加熱すれば毒がなくなるので、蒲焼きを食べるときの心配はいらないので思いっきりかぶりついてほしい。血清よりもあのウナギ特有のネバネバした体表粘液のほうが、実は毒性が強い。ウナギの体表粘液1グラムで体重20グラムのマウスを2000〜8000匹も殺すことができるとわかったという。まぁ体表粘液を一気飲みすることなんで人生で一回もないから大丈夫ではあるが。
天然のウナギをミミズのブッコミ釣りで狙うことができる。初夏の風物詩としてよく釣りに出かけていた大学生の時を思い出す。
こんな美味しい魚を後世に残していくことも現代に生きる日本人の使命なのかなと少し思う。
※画像はweb魚図鑑から引用