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カエルアンコウ ちょぼ先生の自己満おさかな図鑑 vol.62
海底を這うように移動する姿が愛くるしい「カエルアンコウ」のご紹介です。
・標準和名
カエルアンコウ
・漢字
蛙鮟鱇
・学名
Antennarius striatus
・分類(仲間分け)
アンコウ目カエルアンコウ科カエルアンコウ属
・大きさ
体長15cmほどの中型魚。
ずんぐりむっくりとした体型をしていてなんか愛くるしい。
体表面は小さな突起で覆われておりざらざらとしている。
ダチョウの卵くらいの大きさ。
・生息地と知名度(認知度)
南太平洋に生息し、全世界の温暖な海域に住む。水深20m以浅の砂底に多く見られるが、水深219mからの目撃情報もある。
その愛くるしい見た目から水族館で多く展示されているが、知名度はかなり低いのではないかと思われる。ただダイバーや水族館フリークには人気の魚種で知る人ぞ知るみたいな感じである。
それらを加味すると、知名度を例えるなら、サラダパンでお馴染みのつるやパンくらいである。
・ちょぼ's コメント
胸ビレと腹ビレを使って、まるで手足のように動かして海底を這うように歩いて移動する。その姿が非常に愛くるしいので度々メディアなどに取り上げられる。泳ぎは得意ではないので、歩くように海底を移動するように進化したのだろうか?
よくダイバーに人気であると紹介されるが(私もそのような記述をしたが)、真相は定かではない笑。海底で這っているようなおさかなに目がいくのか疑問ではある。サンゴの周りを乱舞している色鮮やかなおさかな達に目がいくよなと思う。今度、ダイバーの友達に聞いてみよう。
15年ほど前は、カエルアンコウではなく、和名が「イザリウオ」であった。「いざる」という言葉が差別用語なので、2007年に「カエルアンコウ」に改名された。
英語名が「Fishing Frog」というのでそこから来ていると考えられる。
カエルアンコウは、額から誘引突起(イリシウム)という突起が伸びており、その先端には擬餌状体(エスカ)と呼ばれる掃除の時に使う「はたき」みたいなのが付いている。
それをヒラヒラとはためかせて小魚を誘き寄せて、口元に寄ってきた瞬間、とんでもない速さで捕食する。スローモーションではないと捉えられない程のスピードである。
エスカが誘き寄せた時に、体表が目立ってしまうと元も子もないので、背景と保護色となるような体表をしている。
愛くるしい顔つきと移動方法から、水族館でよく展示される魚種の一つであるが、水槽内をほとんど動かない上に、水槽底のレイアウト用の岩と同化してしまって、よく見ないとどこにいるか分からないので、水族館側が期待しているほど活躍していないのではないかと毎回思う。知らんけど笑。
食用としては見なされておらず、食味はわからない。ただアンコウ目なので、味は良いのではないかと思うけど、そこまで大きくはないし、食べてみようと思わないよな、普通。
見た目がグロテスクでも美味しかったら、もう食べているはずなので、実際は微妙なんやろうね。
滅多に釣れないし、ほとんど見かけないおさかななので、やはり観賞魚としての価値に重きを置くのが一番であろう。
今度、這うように移動する姿が、見れるまで粘ってみようと思う。
※画像はweb魚図鑑から引用
過去にスタエフで「カエルアンコウ」のことを音声で配信しました。
音声を聞きたい人はこちらから↓