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【衝撃】世界最大の生物は、まさかの「アレ」だった!?(テキスト版)
みなさん、こんばんわこんにちは!
ちょぼ先生です。
今日は、皆さんにちょっとしたクイズを出したいと思います。
「世界最大の生物ってなーんだ?」
……さて、何を思い浮かべましたか?
まず、条件があります。
現存している生物に限って考えてください。
恐竜とか、昔の巨大生物は抜きですよ!
今、地球上に生きている生物の中で、一番大きいものは何でしょうか?
「生物」ということで、植物も動物も全て含みます。
動物で思い浮かべるのは、やっぱりクジラですよね?
シロナガスクジラは体長30メートルにもなる、現存する最大の動物です。
ゾウも重さではトップクラスですから、そういったものを思い浮かべる人もいるかもしれません。
では、植物はどうでしょう?
背丈が高いのは「セコイア」です。
セコイアは、なんと地表から約115メートルもの高さにまで成長するものがあります。
115メートルってどれくらいか想像できますか?
通天閣より大きいんじゃないか、というくらいの高さです。すごいですよね!
でも、実は……クジラもセコイアも「子供みたいなもの」だった!?
ここで衝撃の事実をお伝えします。
シロナガスクジラもセコイアも、世界最大の生物にとっては「子供みたいなもの」なんです。
「115メートル? クジラなんて30メートルぐらいでしょ? あぁ、余裕余裕。俺に比べたらちっちゃいよ」
そんな風に上から目線でマウントを取ってくるくらい、とてつもなく大きい生き物がいるんです。
その正体は……微生物です。
「え? 微生物?」と思いましたか?
微生物の「微」は「小さい」という意味ですよね。顕微鏡で見るくらい小さいのに、どうして?
でも、その微生物の正体は……キノコなんです。
世界最大の生物はキノコ、「オニナラタケ」
世界最大の生物はキノコ、それも「オニナラタケ」と呼ばれるキノコです。
日本にも自生していて、アジアや北米、ヨーロッパにも広く分布しています。
腐生菌で、倒木や腐った木に菌糸を埋め込んで増えていきます。
シイタケも同じ仲間です。
時には生きた樹木に寄生して、「ナラタケ病」を引き起こすことで知られています。
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出典元:公共社団法人農林水産・食品産業技術振興協会
キノコの「本体」はどこにある?
キノコというと、皆さんが思い浮かべるのは「子実体」と呼ばれる部分です。
マリオのキノコみたいな、あの傘の形をした部分ですね。
でも、あれはキノコの「本体」ではありません。
キノコの本体は、木の中に広がる「菌糸体」と呼ばれる糸状の部分なんです。
子実体は、胞子をまき散らして子孫を増やすための「仮の姿」に過ぎません。
とんでもない大きさの菌糸体
このオニナラタケの菌糸体が、とんでもない大きさになっていることがわかったんです。
アメリカのオレゴン州にある「マルー国有林」で、複数の地点から菌糸体を採取し、DNAを調べたところ、広い範囲で同一のDNAを持つ一つの巨大な菌糸体が発見されました。
その広さはなんと965ヘクタール、つまり9.65平方キロメートルです。
東京ドーム約200個分の広さですよ!
圧倒的スケールのオニナラタケ
シロナガスクジラもセコイアも、このオニナラタケに比べたら「子供みたいなもの」です。
「115メートル? 東京ドーム200個分の広さを持つ生物がいるんだぜ!」
圧倒的勝利ですよね。
森の中はキノコの世界
このマルール国有林で見つかったオニナラタケほどの大きさになることは稀らしいですが、皆さんも胸を張って言ってください。
世界最大の生物はキノコ、それもオニナラタケであると。
地球でこれを超える生物は、もうなかなかいないんじゃないかというくらい、とてつもなく大きいんです。
だから、森を歩いているとき、あなたの足元にはキノコの菌糸体が広がっているかもしれません。
それくらい、キノコは生命力が強く、菌糸体を広げて子孫を増やしているんです。
まとめ
ということで、今日は「世界最大の生物はキノコである」という驚きの事実をお伝えしました!
皆さんも、次回ハイキングに行ったときは、足元のキノコに思いを馳せてみてくださいね。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
バイバイ!
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