ヘコアユ ちょぼ先生の自己満おさかな図鑑 vol.59
頭を下に向けて、体を縦にした状態で泳ぐのが特徴的な「ヘコアユ」のご紹介です。
・標準和名
ヘコアユ
・漢字
兵児鮎
・学名
Aeoliscus strigatus
・分類(仲間分け)
トゲウオ目ヨウジウオ亜目ヘコアユ科ヘコアユ属
・大きさ
全長15cm程度。
体の左右から押しつぶしたように平たい体型。
背骨と繋がった甲板と呼ばれる鎧状の組織に覆われている。鱗はない。
スティックタイプのゼリーくらいの大きさ。
・生息地と知名度(認知度)
太平洋西部からインド洋にかけてのサンゴ礁がある暖かい海に生息。
日本では相模湾以南で見かけることができる。
水族館でよく展示されているが、知名度は相当低い。
例えるなら、プレステ2ソフト「イワトビペンギンROCKY×HOPPER」
くらいの知名度である。
・ちょぼ's コメント
頭部を下に向けて、体を縦にした状態でフワフワと漂うように泳ぐのが特徴的なおさかな。
標準和名に「アユ」と付くがアユの仲間ではない。
縦に泳ぐその姿から、「ヘコ」は逆さ、「アユ」は歩むという意味で「ヘコアユ」という名が付いている。
小さな群れを形成していることが多く、逆立ち状態で泳ぐ姿は愛着がある。水族館でその様子を見られるところも多い。初めて見た時は、なんかこの水槽は海藻が漂っているなぁと思っていたらよくよく見るとこのヘコアユだったという思い出がある。
縦に泳ぐのは、海藻などに擬態してみせて外敵から身を守っているのだろうか?ガンガゼ(ウニ)の隙間や岩の隙間にひょいと身を隠すときにも役立っているらしい。ただし外敵から襲われた時は横になって逃げるらしい。
そこは魚の本能が出るんやね。
底引き網でかかってくるらしいが、日本ではあまり見かけないレアなおさかなみたいである。
体が鎧のように固く、ものすごく扁平で身も少ないので、食用としての価値はほぼない。食味のレポートも見当たらないので食べたことがある人はどんな味なのか教えて欲しいものである。カリカリに揚げれば、お菓子のイカフライみたいで食べられなくはないけど、どうだろうか?
同じヨウジウオ亜目のヤガラは高級魚やから美味しいのかもしれないな。
※画像はweb魚図鑑から引用
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