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なんやななちゃんなきべそしゅんちゃん
私の読書感想文を語る上で外せないのが、この一冊。
夏休みの宿題で読書感想文というのは定番中の定番ですが…小学2年生の夏、家にたくさん本があるのに、母がその年の【課題図書】を選んで買ってくれました。題名からしておもしろそう!そして関西人的にはこの「なんやななちゃん」に吸い寄せられたのかも?(ちなみに文章はすべて関西弁で書かれています)
結果、この本を読んで書いた私の読書感想文が賞をとりました。といっても一番の賞ではではなかったのですが、それからというもの、毎年夏になると母と本屋さんに課題図書を買いに行くのがお決まりになり、それは中学生まで続きました。
作者は灰谷健次郎さん、あぁそうだったのかと今回改めて知りました。
〜感想文〜
おてんばなななちゃんと、すぐに泣いてしまうしゅんちゃん。いつも静かに見守ってくれているのじ先生とともに、クラスで起こるさまざまな出来事を、ひとつひとつ乗り越えていきます。クラスにこんな子いたなーとか、似たような出来事あったよね、とか頷きながら読み進みます。
強気で勝ち気なななちゃんが本当はとても優しいこともしゅんくんが泣き虫なこともちゃんと理由があって、本当は誰もがみんな誰かのことをいつも大切に思っていることがエピソードから伝わってくる優しくてあたたかい物語。しゅんちゃんが自分のペースで少しずつ強くなっていく姿にも勇気をもらえます。
40年経った今読んでも、この時代にまさに必要とされてる大事なことがいっぱい詰まっていて、一人ひとりそれぞれ個性や進むスピードがあって良いんだよ、というメッセージが込められているように思います。
子どもだけでなく大人にもおすすめ。なにか初心にもどりたくなった時にも読みたい一冊です。
坪谷令子さんのやわらかい絵も癒されます。
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