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アート関係を必死に理解しようとしてレビューするマガジン

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#読書

資本論3

資本論3

労働者は給料を得るために働くだけでなく、資本家の剰余価値を生み出すためにより多く働かなければならない。
原始的な世界では、労働者は、自分の生活が賄えればよかったので、それほど働く必要はなかった。しかし文明が進んで、労働者は自分のためだけに働けばよいというものではなくなってしまった。

どうやらマルクスが主張しているのは人々が均等に労働することによって労働者階級に自由な時間が生まれるというものらしい

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彼岸花が咲く島

彼岸花が咲く島

自分の世界を構築できているのはいいのだが、小生はイマイチハマらなかった
好きな人は好きだと思う。

日本に近い場所にあるらしき、島国。そこではノロと呼ばれる女性たちが中心となって、暮らしている。
この島に流れ着いた少女は記憶を失っていた。宇実(ウミ)という名前を与えられ、島の子どもたちと一緒に生活する。
やがて、宇実はノロになるための試験を受けて合格する。
大ノロと呼ばれる老女から、この島の血塗ら

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ミルの自由論

ミルの自由論

1859年の著作。1867年にマルクス資本論が書かれていることを考えると社会的な状況はさほど違いがないのではないか。同じイギリスだし。
ミルが描く世界はマルクスが見ている世界ほど絶望的ではないようだ。

自由に生きる社会をつくることで個性を育んでいけると言う。でも好き勝手に振る舞うということでは無い。
愚民が、愚かな政治を行う。愚民が増えれば世の中はダメになってしまう。だから、個性的な人材を増やす

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