2023年3月11日の読売新聞土曜版「be」より
「原発問題を「自分ごと」として問う」(林るみ)
〈政府は原発の再稼働、新増設、運用期間の延長に踏み込んだ。反原発を訴えてきた作家の落合恵子さんは「原発事故は終わっていない。私たちの外と内に『忘れさせていくシステム』がある。今大事なのは原発問題を『自分ごと』として考えること」という。そのために読んでほしい本のひとつとして落合さんが選んだのは、福島第一原発がある福島県大熊町で農業に従事しながら短歌を詠んだ佐藤祐禎(ゆうてい)さんの歌集「青白き光」と「再び還らず」(ともに、いりの舎)だ。(…)1980年代から原発の危険性や原発立地地域の住民の苦悩などを歌い続けた佐藤さんは原発事故でいわき市に避難し、2013年に83歳で亡くなった。「青白き光」が原発に挑む歌集」とすれば、没後に刊行された「再び還らず」は「慟哭の歌集」だと落合さん。〉
読みたい。そして考えたいと思う。
2023.3.11.Twitterより編集再掲